外見と中身

「……う、うん。私だよ」
「え、何か前と雰囲気違くない?ってか、痩せた?」

数ヶ月前振りの再会。私の見た目の変わりように、彼は目を白黒させていた。身体の上から下まで、彼の視線に曝されて居心地悪い。

「元気そうで良かった とりあえず……立ち話も何だし、カフェに行こう?」

ひとまず合流出来たので、私達は駅チカのカフェへ移動することにした。
二人肩を並べてマリア駅周辺を歩く。
天気は良好。気温も暑過ぎず寒過ぎず、絶好の行楽日和である。それなのに、私の気持ちは何故か曇り空だ。思い返せば別れてから、まだ3カ月〜4カ月くらいしか経っていない。

たったワンシーズン離れていただけなのに、知らない人と歩いている気分になった。恐らく彼も緊張しているのだろう。私達を取り巻く空気は妙に居心地悪くて、お互い会話が弾むことはなかった。

どうして急に連絡して来たのかとか、最近の仕事はどうなのかなど、聞きたいことは山程ある。ここに来るまで色々と聞きたいことを頭の中でまとめていたのに。いざ会ったら全て吹っ飛んでしまったのだ。口火を切る台詞も考えていたというのに。
結局、無駄な工程に時間を費やしただけだった。これでは場が保たない。結構しんどいかもしれない。

「あそこに入ろうぜ」

私がそんなことを内心思っていると、漸くカフェを見つけることが出来た。

店員さんへ注文を終えると、心地良い店内BGMがやたら耳にこびり付いた。カチャカチャと食器を下げる店員さんや、会話に花を咲かせるお客さん。軽やかな笑い声。それらが全て煩わしい。
目の前に座る彼は、終始そわそわして居心地悪そうだ。私も手持ち無沙汰になり、再びお水を口にした。もう何度同じ動作をしたか解らない。気付いたら、コップには殆ど水が残っていなかった。
飲み物だけ注文したのだが、こんなに時間が掛かるものだろうか。注文を終えてから5分も経っていないと思うが、私の体感時間はそれ以上のように感じてしまう。

「お待たせしました。アイスコーヒーとアイスカフェオレです 。御注文は以上でよろしいですか?」
「はい」
「では、ごゆっくりどうぞ」

にこりと接客スマイルと共に伝票を残して、店員さんが去った。彼はアイスコーヒーを一口飲み、意を決したように明るい口調で喋り始める。

「いやー、びっくりしたわ、見違えたな!一体どういう心境の変化?」
「そっちこそ。急に連絡が来てびっくりしたけど……」

ガムシロップをカフェオレに流し込み、ストローで緩々と混ぜる。グラスの中に小さな渦が出来た。

「ああ、ごめんごめん!何か久々にナマエに会いたいと思ってさ!いやあ、大学時代のお前を思い出すよ。あの頃みたいに可愛かったお前が、目の前にいてまだ信じらんねぇな」

緊張しているせいなのか。妙なテンションの高さの彼と反比例して、私の気持ちは少しずつひんやりと冷えていく。目の前にいる男と、記憶にある彼が同一人物だと結び付かない。
記憶は時間が経つと美化されると言われるが、たかがワンシーズンの期間だ。美化する程の期間でもないと思う。

「……何それ?どういう意味?」
「ん?大した意味はねぇよ。何だよ、緊張してんのか?」

いけない。せっかく会ったのに、無愛想にしていたら駄目だ。彼の言動に違和感を感じざるを得ないが、この場では笑顔でいなければ。いざ笑ってみようとしたが、頬の筋肉がぎこちなかった。きっと、ちゃんと笑えてない。

「う、うん。久し振り過ぎて。それに、急に連絡来たからビックリしちゃった」
「そうだよな……。あ、あのさ、会って早々本題に入るけど……俺達もう1回やり直さねぇか?」

一瞬だけ。店内の喧騒が嘘みたいに消えた。

「……やり直す?」

何と、彼から復縁を提案されるとは思ってもみなかった。驚きのあまり、壊れかけの人形みたいに反芻してしまう。やり直す。私と、彼が。言葉の意味が、上手く咀嚼出来ない。そんな私をよそに、彼は自分の胸の内を語り出している。

「いや、ほら。4年間付き合ってたけど、俺達結局別れちまっただろ?だけどここ数ヶ月、色々あって昔のことを思い出してたんだよ。ナマエのことを忘れようと仕事に打ち込んでみたり、新しい趣味を始めてみたんだけど……。どうしても、忘れられなかったんだ」

まるで、ずっと私に恋い焦がれていたかのような男の語り口調。
嘘だ。そう直感した。あの時、ユミルさんが私に嘘を吐く理由なんて、これっぽっちもなかった。
きっと――。クリスタちゃんやユミルさんに、出会っていなければ。



「ったく、ここ数ヶ月会社の先輩野郎に狙われて参ってるってのに」
「へぇ〜、クリスタ様はまた男に狙われてるんだ?ユミルも大変じゃん」
「確かにクリスタちゃん美人だもんね」
「だろ?クリスタはウチの会社の女神様な訳よ。なのに社内で鼻の下伸ばすだらしない野郎がいてさ、明らかにクリスタ狙いなんだよな。だから、二人っきりにならないように、色々私が阻止してんだけど、一向に諦めてくれないんだよなあ」



ヒッチが主催した合コンで。ユミルさんが嘆いた言葉が頭の中に響く。心臓がドクンドクンと厭な音を立てる。
胃の中に冷たい何かが満たされて行く感覚。目の前にいる彼は一体誰なのだろう。私が知っている彼は、少なくとも嘘吐きではなかった。生真面目なタイプではなかったけれど、こんなにも軽率な男ではなかった筈だ。
痩せる前の私であったなら。彼から齎された復縁話に泣いて喜び、すぐに首を縦に振っていたことだろう。

目の前で、ペラペラ喋っている男の魅力的な部分が見当たらない。私が好きだった彼は、別れたと同時に何処かへ消えてしまったのだろう。それとも――、私が変わってしまったのだろうか。

「そうだったんだ。大変だったね」
「やっぱり俺、お前じゃないと駄目みたいだ。なぁ、もう一度、」

これ以上聞いていられなかった。いや――不愉快で、心にぽっかりと穴が空いたみたいで虚しかった。そもそも私は何に期待して、今日ここにやって来たのか。

リヴァイさん。何故かこのタイミングで、彼のことが頭に過ぎってしまう。こんな気持ちになるのなら、貴方に指摘されたことをもっと真面目に考えておけば良かった。後悔しても今更なのだが。
私は無意識に、飲みかけのカフェオレのグラスを持っていた。そして、思いっ切り目の前の男へ中身をぶち撒けていた。

「うわっ、冷たっ!?」

突然の出来事に反応出来なかった彼は、顔面カフェオレ塗れになっている。空になったグラスから、仄かに芳ばしい香りがした。私達は店内中から注目の的だ。突き刺さる無数の視線がヒリヒリと皮膚に突き刺さるが、怒りに震える私にはどうでも良かった。

「俺達結局別れちまっただろう、ねぇ……」
「ナマエ……?」
「何言ってんの?あんたが別れたいって言ったから、別れたんでしょ?お互い納得して別れましたって顔してるけど、自分の都合良いように捻じ曲げてんの?」
「……え??」
「それに別れた本当の理由も……、知ってるから」
「な、何言って……」

抑揚もなく淡々と喋る私の様子に、漸く違和感を覚え始めた彼が狼狽え始める。

「仕事に打ち込んだ?本当は会社の後輩に現を抜かしてただけじゃない!世間は狭いってこと、知らなかった?」

確かに彼が、ぶくぶくと太り痩せる気すら微塵もない私に、愛想を尽かしていたのは事実。そんな時に女神様のようなクリスタちゃんに出会ってしまえば、そちらにいってしまうのは仕方ない。私はそのことに対して怒っているのではないのだ。痩せようと努力せず、彼に甘えていたツケが回って来ただけだと、私自身が納得しているからだ。

「バレないとでも思ったの?簡単に騙せるって思ったんだ!?」
「お、おい、ナマエ。何怒ってんだよ?落ち着けって!他のお客さんに迷惑だろ」

彼は、周囲の目ばかり気にしていた。私が怒っている本当の理由を見ようともせず。
こんな男のために、辛いトレーニングを頑張って来たのかと思うと遣り切れない。視界がじんわりと滲み、境界線がどろどろに混ざり合う。こんな男のために、涙を流すなんて勿体ない。何より勝手に期待した挙句、勝手に傷付いて泣きそうになっている私自身が腹立だしい。

「何か、自分が馬鹿みたい……!」

もうここに留まる理由なんてなかった。
ダンッとお茶代をテーブルに叩き付けた後、私は不躾な無数の視線を潜り抜けてカフェを飛び出した。さっさとこの場から去りたい気持ちが大きくて、店内の野次馬達から向けられる痛々しい視線は全て無視した。

マリア駅目指して早歩きしていると、後ろから聞きたくもない声が耳に入る。ドタドタと慌しい足音と共に、手首を掴まれてしまう。

「何で泣いてんだよ?」
「離して、離してよっ、嘘吐き男!」
「お、俺が嘘吐きだなんて酷い言い草するなよ。カフェオレぶっ掛けられて、せっかくの服も台無しになっただろ」

空気も読めず余りにもしつこくて、次第に苛立ちが募っていく。せっかく綺麗に化粧したのに、涙のせいで醜く滲んでいると思う。ウォータープルーフを謳ったコスメでも、涙には勝てやしない。

「会社の後輩から相手にされなくて、止むなく私と元サヤに収まろうって魂胆でしょ?」
「……っ、それ、誰から聞いたんだ!?」
「……ほら、やっぱり」
「っ、カマかけたんだな」

狼狽する様子に、ああ、やっぱり――としか思えなかった。
せっかくカフェから脱出出来たものの、場所は屋外に移っただけだった。掴まれた手首を振り解こうともがくが、どうしても振り解けない。それどころか、ぶち撒けたカフェオレがかかった手で掴まれているせいで、私の手首もベタ付く始末。苛々がピークになりかけ、乱暴に振り解こうとしたら。ドスンと前から来た人にぶつかってしまった。ただでさえ最悪なのに、状況は更に悪化した。

「すっ、すみま――」
「お前ら……、こんな往来で何してやがる……。人様に迷惑だろうが」

無愛想な顔に、鋭い眼光。威圧感のある声に、一瞬でサァッと身体中から血の気が引く。そこには、シンプルな私服姿のトレーナー長――もとい、リヴァイさんがいた。

何故彼がいるのだろうか。いや、何処にいて何をしようが自由なのだが、よりによって最悪なタイミングでエンカウントするなんて。
今日はとんでもない厄日だ。最悪過ぎる。神様。幾ら何でも、こんな仕打ちはないと思う。私は心の中で悪態を吐いた。

「はあ?誰だ、あんた。引っ込んでろよ。ホラ、こっち来て話し合おう!」
「話すことなんてないから」
「おい」

忠告を無視して不毛な遣り取りが再開すると、何故かリヴァイさんが参戦する。

「何だよ、まだ俺達に用が――」
「コイツは俺の女だ」
「……はぁ?」

彼が素っ頓狂な声を発した。
今、何て言ったのだろう。俺の女とは一体誰のことだ。リヴァイさんは涼しげな顔をしているし、彼は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして微動だにしない。明らかな爆弾発言に、私もその場で固まってしまった。この状況に、私の拙い頭は追い付いてない。一見、修羅場に見える状況に街中の野次馬達も興味津々で、わざわざ足を止めて私達の様子を見守っている。
突然のことにフリーズした私に構わず、リヴァイさんがグッと肩を抱き寄せて来た。そして、更なる爆弾発言を街中に落とした。

「彼氏である俺に黙って他の男と会っていたとはな。ナマエよ、良い御身分じゃねぇか。なあ……?」
「あの……、ちょっと、何――」

何言ってるんですか!?と抗議しかけたが、隣にいるリヴァイさんの目が据わっていたのでやめた。スポーツジムのトレーナーがする目ではなかった。完全に裏世界の住人のそれだった。

「彼氏がいるなんて聞いてないし、嘘を言うのも大概にしてくれ。だいたい、あんた誰なんだよ!?」
「何度も同じことを言わせるんじゃねぇ。俺はナマエの彼氏だ」

リヴァイさんが深い溜息をを吐いた。私はどう対応すれば正解なのか解らず、黙ったままだ。

「なになに、修羅場!?」
「よく解んないけど、浮気現場を押さえられたっぽいよ」
「マジで?」

心の中で、違う!!と叫ぶ。
駅前で、とんでもない茶番が始まってしまった。道行く人々にコソコソと囁かれ、クスクスと笑われた。私達3人は、ギャラリーと言う名の野次馬達に面白おかしく見守られている。
確かに、真相を知らなければ、浮気現場と見て取れるかもしれない。当事者であるにも関わらず、私は第三者目線でこの場を眺めていた。この際、状況を分析するのは諦めた。

流石に精神的に参ってしまいそうだった。先程は、彼に嘘を吐かれたことに哀しくなったが、今は別の意味で泣きたい。隣にいるリヴァイさんから、意味深な視線が送られて来る。その意味を何となく理解したものの――、それで合っているのか自信が持てなかった。

「おい、ナマエ。どういうことだよ?彼氏が出来たなんて聞いてないんだけど」

いつの間にか彼氏面する彼の物言いに、私は再び自暴自棄になった。この際ここから離脱出来るなら、理由は何だって良かった。多分リヴァイさんは、私をここから救出するためにあんな見え透いた嘘を言ったのだ。暫くこのエリアに近寄るのはやめておこう。今日の出来事が蘇って、のたうち回ってしまいそうだから。

「そ、そうなの……。本当は彼氏が出来たことを言おうと思ってて」
「はあ?」
「だけど、どう言えば良いか迷ってたら、言いそびれちゃったの。だから、あなたとは寄りを戻すつもりはないので!」

苦し紛れな嘘を一気に捲し立てる。

「用は済んだな。行くぞ、ナマエ。俺の家で事の次第を説明して貰わないとな」

茫然とした彼をそのままに、私はリヴァイさんに連れて行かれる。後ろから喚く彼の声が聞こえるが、私は振り返らなかった。




「もうこの辺で良いだろう」
元カレは、私達の後を追って来ることはなかった。やって来たのは、マリアセントラルパークだった。駅前の喧騒とは打って変わり、穏やかな光景が目の前に広がっている。やっと解放された――安心したせいで、再び涙が視界を滲ませた。

「そこのベンチに座っていろ。飲み物を買って来る」

私が反応するよりも、リヴァイさんの行動は早かった。お気遣いなく、と言おうとしたが既に遅かった。今日は何もかも上手くいかないらしい。きっと、星座占いはダントツで最下位なのだろう。

原っぱの方から、子供達の純粋無垢な笑い声が聞こえて来る。私は近くにあるベンチに腰掛けて、リヴァイさんが戻って来るのを待つことにした。

「ほらよ。奢りだ」
「すみません、ありがとうございます」

リヴァイさんは、2本のペットボトルを持って直ぐに戻って来た。手渡されたのは、紅茶だった。彼の手に同じものが握られている。戴いた紅茶を喉に流し込めば、少しだけ気分がマシになった。

「……リヴァイさん。ご迷惑を掛けてしまってごめんなさい」
「気にするな。俺こそ、大勢の前であんなこと言って悪かった。もう少し気の利いたことが言えれば、良かったんだが……」
「いえ、リヴァイさんが悪い訳ではないので謝らないで下さい……」

私は元彼に何を期待していたのだろう。
頑張って痩せたことを褒めて貰えるとでも思ったか?綺麗だと言って欲しかった?復縁を期待していたのか?どれも合っているようで――合っていないような気がする。
確かにジムに通い始めたのは、私を振ったことを後悔させてやりたい、見返したいという100パーセント下心満載の理由だった。
思い返せば別れてから数ヶ月間、本当に色々あった。

「リヴァイさんとのトレーニングは辛かったけど、日々減って行く体重のメモリがモチベになりました。頑張れって、職場の人から声を掛けてくれることも増えて嬉しかった……」

無駄な脂肪と共に、彼への未練と下心が削ぎ落とされていった気がする。身体には不必要だと言わんばかりに。

「だけど……リヴァイさんの厳しいトレーニングを受ける内に、そんなことどうでも良くなっていたんです」

だからリヴァイさんに元カレとどうなりたいのか問われた時、何も浮かばなかったし答えられなかったのだと思う。

「ごめんなさい、こんな話つまらないですね……。もう大丈夫だから、私のことは気にしないで下さい」
「今日は仕事が休みでな。この公園でぼうっとするのが好きなんだよ」
「……そう、ですか。知らなかったです」
「……まぁな」

リヴァイさんは、私と目を合わせない。その仕草に、公園でぼうっと過ごす趣味はないのだろうと察した。解りにくいけれど、とても優しい人だと思った。だから私は、その厚意を無下にしてはいけない。

時間は穏やかに過ぎる。さわさわと柔い風が頬を撫でて去って行く。葉が揺れて心地良い音が私達を包み込んだ。暫くの間、お互い沈黙が続く。同じ沈黙なのに、元カレと一緒にいた時の厭なものではなかった。

「寄りを戻そうと言われました。おかしいなあ。前の私なら喜んだのに、ちっとも嬉しくなくて。狙っていた女の子に振り向いて貰えなかったから、そのことを隠して……私と元サヤに収まりたいことが解ったんです。おまけに、痩せた私の外見ばかり褒めて来て。本当……、自分が馬鹿みたい」

自分で口にするだけで惨めだったけど、吐き出してしまいたかった。私は御構いなしにグズグズと鼻を啜る。すると黙っていたリヴァイさんが、おもむろに口を開いた。

「俺はお前ら2人が、今までどんな風に歩んで来たのか知らないが……これだけは確かに言える」

何だろう。一体、何を言われるのだろうか。

「ナマエよ、人は成長する生き物だ。肉体を鍛えること即ち、己の精神も叩き上げることだ。お前はトレーニングを受けて外見だけでなく、中身も変わった。嘘を吐き、外見しか見ない元カレに魅力を感じなくなった。単純な話だ。お前が成長したから、釣り合わなくなっただけだ」
「私が、成長……?」
「俺はお前が頑張っていたのを見ている。俺だけじゃない――ジムのメンバーや、お前の職場のヤツらもだ。ちゃんと見ているから、安心しろ」

嘘を吐かれたことと同じくらい哀しかったこと。それは、内面を見てくれなかったことだ。私は気付けなかった。周りの人が、ちゃんと見てくれていたことに。

「復縁を申し出されたが断った。それが、ナマエが選んだ答えだ」
「リヴァイ、さん……」
「良く頑張ったな。少しは自分自身のことも褒めてやれ」

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