拾いました(赤)「拾い「今すぐ元の場所に戻しておいで。」 「ちょ、待て待て待て!」 「五月蝿いな。お前に発言権を与えた覚えはない。」 「発言権!?」 「表現の自由がミスディレしてますね。」 「テツヤは自由に発言していいんだよ。」 「俺は!?」 「なんだ、まだ居たのか。」 「・・・」 「赤司君、そんなに苛めないであげて下さい。」 「テツヤは僕よりソイツを選ぶのか。」 「どうしてそうなるんですか。」 「僕はこんなにも想っているというのに。罪な女だな、テツヤは。」 「僕は男です。」 「まったく、ファミリーの相談役である僕に何の断りも無く…」 「…すみません。やはりボスと云えど軽率でしたね。」 「は?ボス?今ボスっつったのか?え、お前がボス?」 「五月蝿い外野。…違うよ、テツヤ。責めているわけじゃ無いんだ。ただ、せめて一言くらい言って欲しかっただけなんだ。」 「分かりました。今後は気を付けます。」 「ああ。テツヤは良い子だね。」 「じゃあ火神君をファミリーにすることを許可してくれますか?」 「待つんだ。それとこれは話が…」 「駄目、ですか?」 「良いに決まっているだろう。」 「やりましたね、火神君。赤司君の許可が下りました。」 「・・・」 --------------------------- 「ありがとうございます、赤司君。」 「あ、ああ。テツヤのためなら…」 「(…間違いなくボスだ。)」 |