拾いました(紫)




ぐ〜きゅるる〜

「…凄いお腹の音ですね。」

「っ最近まともな飯食ってないんだよ!」

「そういえばそうでしたね。」

「なんか食いもん無いか?」

「この時間なら棍棒の仕事は終わってそうですし、紫原君に何か作って貰いましょう。」

「棍棒?」

「ああ、説明していませんでしたね。ミラコロファミリアには4つのセリエがあるんです。島の防衛を担う"聖杯"、流通を担う"金貨"、監査を担う"棍棒"、それぞれのセリエを調停する"剣"。聖杯の幹部は青峰君が、金貨は緑間君、棍棒は紫原君が幹部です。」

「じゃあ、剣は誰が幹部なんだ?」

「僕です。」

「…大丈夫なのかよ。」

「失礼ですね。僕もれっきとしたミラコロファミリアの一員です。」

「まあ…そういうことにしといてやるよ。」

「…何だか釈然としないのですが。」

「黒ち〜ん。」

「あ、紫原君。丁度良い所に。」

「アイツが紫原か…ってデカ!」

「黒ちん、誰ソイツ〜。」

「火神君です。新しいファミリーの一員です。」

「新しいファミリー?」

「はい。」

「ふ〜ん。」

「な、何だよ…」

「峰ちんと同じにおいがする〜。暑苦しそ〜。」

「はあ!?」

「あ、やっぱり似てますよね。」

「うん。そっくり〜。」

「おい待て!暑苦しそうってなんだ!アイツと一緒にすんな!」

「リアクションまで同じだ〜。」

「まさか生き別れた双子…」

「んなわけねえだろ!」

「律儀なツッコミ〜。」

「だあぁぁ!何なんだよ一体!」



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「あ、紫原君。何か食べ物を用意してもらえませんか?火神君が飢え死にしそうなんです。」

「え〜火神のを作れって〜?」

「お願いします、紫原君。」

「…黒ちんのお願いなら〜。」

「ありがとうございます。」

「(俺、ここでやっていく自信マジ無い。)」










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