拾いました(緑)「随分広い屋敷だな。ファミリーってのは何人いるんだ?」 「幹部は僕を含めて6人で、それぞれに5、6人の部下がいます。」 「へー。つーか青峰といい黄瀬といい、アイツらが幹部で大丈夫なのかよ。」 「まだまだ序の口ですよ。」 「は?…っうぉわ!」 「まんまと引っかかったな、馬鹿め。」 「何だよお前!いきなり何すんだ!」 「侵入者のお前にそれ相応の対応をしたまでなのだよ。」 「はあ!?」 「待って下さい緑間君。火神君は侵入者じゃありません。」 「何だと?」 「路頭に迷っていたようなので連れて来ました。」 「黒子、お前は拾って良いものと悪いものの区別もつけられないのか。」 「おまっ、俺を悪いものって言いてえのか!」 「どうやら救いようの無い馬鹿ではないらしいな。」 「んだと!」 「落ち着いて下さい火神君。」 「落ち着けるか!コイツすっげえムカつく!」 「まったく、よく吠える犬だな。」 「なっ!」 「緑間君もあまり煽らないで下さい。今日から同じファミリーなんですから。」 「俺は認めんぞ、こんな何処の馬の骨かも分からん奴など。」 「お前に認めて貰う筋合いなんてねーよ!」 「…何だと?」 「第一お前の方が怪しいだろ。何だよその蛙の人形。」 「俺のどこが怪しい。これは今日のラッキーアイテム、ぴょん吉だ。」 「そこまであからさまにラッキーアイテム持ち歩くヤツなんてお前くらいだろ!つーか、さっきそれで俺の足引っ掛けただろ!」 「俺は人事を尽くしているのだよ。」 「はあ?」 「愚かなお前には分からないだろうな。」 「てめっ!」 --------------------------- 「お前がファミリーに加わるとは…前途多難なのだよ。」 「その言葉、そっくりそのまま返してやる!」 「(僕、本当に空気ですね。)」 |