じさまを訪問してみた




"大御神神社"
(おおみかみじんじゃ)

日本最古と言われる社。特定の神を祀っているのではなく、八百万の神々が休息をとる場所として建てられた。常に神々の気で満たされているため、最高のパワースポットでもある。

『I'm home。ただいま帰り「空ちゃーん!」

『ぐえ。』

鳥居を越えた瞬間、凄まじいタックル&ホールドの合わせ技。首が締まってる。ちょ、ギブギブ。

『じさま…苦しっす…』

「うわっ!すまん!」

『ゲホゲホ…まったく、加減を知らないんすから。』

「長らく会ってなかったから、つい。」

『テヘペロしても可愛く無いっすよ。』

「相変わらず手厳しいな。」

ガシガシと少々荒っぽく頭を撫でられる。端から見ると可笑しな光景だろう。ボクがじさまと呼ぶ目の前の青年は明らかにおじいさんという様相ではない。

『じさまも相変わらず若作りに燃えてるんすね。』

「大御神神社は俺等人間にとっても聖域だからな。若さなんていくらでも保てるさ。」

『アンチエイジングの聖地。』

「惚れ直したか?」

『はいはいー。』

「つれねーな。ま、おふざけはこのくらいにしといて、傷見せてみろ。」

『相変わらず鋭いっすね。』

「空ちゃんのことならな。それに僅かに邪気が残ってるし。」

『やっぱり祓いきれてなかったかー。』

「何があった?」

『酒呑童子に遭ったんす。』

「な!またかよアイツ…」

『また?』

「空ちゃんは覚えてないだろうけど、小さい頃にも酒呑童子に襲われたんだぞ。」

『ワオ。』

「あの時は神々がフルボッコにしてくれたけど、まだ諦めてなかったとはな。タフな奴だぜ。」

『今回は虎丸と龍丸が頑張ってくれたっす。』

「四聖獣か。で、そっちの傷は?」

『ちょっとレーザーでジュジュッとー。』

「…」



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『よく見たら包帯だらけっすね。勲章だー。』

「勲章だー、じゃないわ!空ちゃん働き過ぎ!限度越えてる!」

『そんなこと無いっすよ。No probrem。』

「頼むから俺の身にもなって…」










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