選抜してみた「蔵りん、一体どうゆうことなん?」 状況を把握しているのは蔵先輩だけのようだ。部員達には言ってなかったんすね。 「皆には説明してなかったな。最近、皆の調子が悪いやろ?でも体調不良ってわけでもスランプってわけでもない。」 「確かにそうやね…」 「色々考えたんやけど原因は分からなかった。でも気になることが1つあんねん。」 「…部長の言わんとしてること、なんか分かる気がするっスわ。」 「え…?」 「淀んだ空気やないっスか?」 そう、それっす。他に気付いてるのは…2人っすか。 「淀んだ空気って何やー?」 『邪気っすよ。』 「邪気?」 『簡単に言えば悪い気のことっす。謙也先輩とちーちゃん先輩も感じてる筈。』 「空ちゃんの言う通りたい。」 「で、でも何で分かったんや?」 『霊力を感じるんす。謙也先輩の方は微弱ですけどもー。』 「霊力!?」 『4人の殿方には重要任務があるので御協力お願いしますー。』 --------------------------- 「ど、どないしよ!大変な事態やないか!」 「うっさいっスわ、謙也さん。それより部長、どうやって空さんに依頼したんスか。」 「(さん付け!?)いや、オサムちゃんに相談したら良いツテがあるって…」 『オサムっちとはメル友っす。』 「「「!?」」」 |