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01 終わりを告げた日常

【第1話】



親友だった









「亜希ちゃん、たつきちゃん!今日アイス食べに行こ!?」


「また!?そんなに毎日食べてたら太るって」


『そうだよ、織姫』


「えー!そんなぁ」









まちがいなく"親友"だった









「ハッキリしなよ亜希」


「た、たつきちゃん!私なら全然大丈夫だから、ね!?」


「いいからアンタは黙ってな」









"親友"、だったのに…









『え…?』


「だから、アンタ本当に織姫を傷つけたのって聞いてんの」


『私が……?』









どこで、崩れてしまったのだろう…?









双子の姉と無理やり引き離されて無理やり連れてこられた空座町

最初は上手く馴染めなくて苦労したけど…時が経つにつれてそれは少しずつなくなっていった


空座第一高校


井上織姫と有沢たつきは、"親友"と呼べる間柄にもなった


楽しかった


学校にいる間はとても楽しかった

人見知りの激しい自分がこんなにも笑えることに自分でも驚いていた









だけど、そんな楽しい毎日の中、少しずつ何かが狂っていった










どこで狂ったのか、何て分からない

気づいたら皆私を避けていた

避ける、というのは少し語弊があるかもしれない

その顔をしかめて私を見るようになった









分からない

織姫に呼び出されてついて行った屋上


「ごめんね?」


笑いながら亜希を突き落とした織姫を――…私は、知らない





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