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「その亜希ってやつをボンゴレにスカウトするためだからな」


「えー!?」


リボーンのやる気には打算が働いていた。

クロームから聞いた話から亜希がいかに優秀な人材かが伺える。

優秀な後方支援者になってくれること間違いなしだ。

「リボーン!勝手に決めるなよ!
しかもまだ亜希ちゃんどころかクロームにすら聞いてないだろ!!」


「あ、私は賛成よボス」


「えー!!いいのー!?」


あの人たちのところに置いとくぐらいなら、私が側にいれるボンゴレのほうがかなりましだとクロームは思う。


「ま、まぁ別にクロームがいいっていうならいいんだけど…」


っていうかリボーンに目をつけられたら終わりだから、亜希ちゃんにはボンゴレにはいるって道しか残ってなかったんだけど。

自分がいい例だし。

ツナはこの理不尽な家庭教師によって全てが変わってしまった一番の被害者である。










こうして亜希を探すことになったツナたち。

ツナたちは地道に聞き込み作業を始めて、リボーンはボンゴレの諜報部隊に連絡をとる。

着々と準備が進められていく。





「ねぇ亜希…あなたは元気なの?」


最近、嫌な気がしてならないクローム。

昔から片方が嫌なことがあるともう片方も何らかのカタチで悪影響がでていた。

ここのところずっと嫌なカンジがする。

もしかしたら、亜希に何かあったのかもしれない…

そう思ったらいてもいれなくなってみんなに相談したのだ。


「もうすぐだから…」


待っててね、亜希──…




大好きな割れへ
(もうすぐ、だよ)

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