Not Found | ナノ
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「私たちは、全く正反対だったけど仲がいい姉妹だったわ」
「…うん。なんとなく分かるよ」
だってクロームが亜希ちゃんのこと話してる顔、すっごく優しいもん。
「…でも、それがあの人たちは気に入らなかった」
「もしかして…!?」
「えぇ。私たちは無理矢理引き離された…私は遠い親戚のとこに行かされたわ。昔住んでた家にはもう誰もいなかった…」
クロームは必死に頼み込む。
「おねがいボス!まだ会ったばっかなのに図々しいこと言ってるのも分かってる!だけど、私一人じゃもう限界なの…!
ボンゴレの力を、貸して欲しいの…!!」
引き離されてからは毎日のように亜希を探し回った。
でも、それでも見つからなかった。
親戚の人も詳しくは聞いてなく、なんの手がかりもなかった。
「クロームッ!落ち着いて!!」
ツナの言葉でクロームはひとまず深呼吸をする
「何か手がかりはある?」
「え…?」
「だから亜希ちゃんのことでわかることは何でも言って?」
「さ、探して…くれるの?」
「あたりめぇだろーが」
「!?」
誰もいなかったはずの部屋には、沢山の人がいた。
「ったく…なんでもっと早く言わねぇんだよ」
獄寺隼人
「そーだぜ?俺らもう仲間なんだしよー」
山本武
「極限に泣ける話だー!!」
笹川了平
「まぁボンゴレの力を使えば一発だろ」
赤ん坊…リボーン
「そうだよ!亜希ちゃん見つかるといぃね!!」
京子…それにハル…
「みん…な……」
声もでないとはまさにこのこと。
「大丈夫だって!きっと見つかるよ」
ボス──沢田綱吉
「……ありがと…」
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