05
「おいおい、お前それ本気で言ってんのか?」
呆れたようなオカマ口調の男は隣にいた美人な女性の名前を呼ぶ
「おい、カリファ」
「えぇ、調査済みです」
理性的に見える眼鏡の位置をなおし、ペラペラと情報を喋っていく
「"麦わらのルフィ"、"海賊狩りのゾロ"、"ニコ・ロビン"。3人の賞金首を有し、総合賞金額(トータルバウンティ)2億3千900万ベリー。結成は"東の海"、現在7人組の"麦わらの一味"ですね」
そして…と今度はアリスのほうを見る
「"紅の魔女"と呼ばれる"アリス"。所属はあの赤髪のシャンクスの船。賞金額はアライブオンリーで2億2千万ベリー。…女性の賞金額の中ではトップクラスと言われてますね」
『すっごい調べてるんですね…。そういうあなた方の名前は?』
感心したように頷いたアリス
「そうか、悪かったな。俺はこの都市のボス!アイスバーグ。…そしてこのネズミはさっき拾った。名前は…そうだな、"ティラノサウルス"。エサとカゴを用意せねば」
「手配済みです、アイスバーグさん!」
「ンマ――!流石だな、カリファ」
「恐れ入ります!!」
一種のギャクを見てるようなやり取りにアリスは小さく笑う
「ってかスゲーなアリス姉ちゃん!2億2千万ベリーの懸賞金なんだろ!?」
『そうかしら?半分はシャンクスの船に乗ってたからのような気もするんだけど…』
あの有名な船に乗っていれば嫌でもその額ははね上がっていくのだから
それに"海"にいる時間はルフィなどよりもずっと長いのだ。これぐらいなら当然の範囲だろう
『ロビンは元気にしてるかしら?』
「え、ロビンとも知り合いなんですか!?」
『えぇ、ルフィよりもずっと前に…少しね。えーっと…?』
名前が分からず言い淀むとオレンジ色の女性は慌てて名前を言ってくれた
「私はナミです!ルフィの船で航海士やってるんです。それでこっちはウソップ。狙撃手ね」
「お、おおおおう!」
ウソップという名前を聞き、納得したように頷く
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