悲しき詩 | ナノ




16



「10代目――!!」


「うるさいぴょん!!そんなおおきら声だすら!!」

「なんだと!?」

「まぁまぁ、落ち着けって。な?」


窓を閉め切っていても聞こえてくる程の大声で喋っているのは、ツナがとてもよく知る人たちだった


「獄寺くんに山本…それに、犬…?」


犬がいるのなら聞こえてこないだけで千種とクロームも一緒だろう

獄寺たちだけならまだしも、犬ら黒曜組もいるとなるとただ事ではない


「すごく賑やかな人達ですねー」


微かに聞こえてくる賑やかな喧騒にアレンは楽しげにクスリと笑っている


「俺が呼んだんだぞ、ツナ」

「リボーン!?」


ぞろぞろと部屋に入ってくるメンバー


「おはようございます10代目!」

「おーっす」

「極限に元気かー!」


獄寺、山本、笹川了平の後ろから、明らかに来たくなかったのが分かる黒曜組も入ってくる


「ったくなんで俺たちまれ…」

「めんど…」

「……」


まだ一部包帯を巻いている人もいるが、皆の案外元気そうな姿を見れてツナは安堵する

これで終わりかと思ったが、ガラガラと窓が開けられる音に振り向けば、予想外の人がいて固まる


「何この群れ」


「えぇっ!?ひ、雲雀さん!?」


群れることが嫌いな雲雀までここに現れ、ますますツナの部屋はカオスになっていく


「これで一応全員揃ったな―――ボンゴレ会議を行うぞ」


その言葉に、皆視線をリボーンへ向けた




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