天女独白



ああ、もう本当幸せ!

だって、今までずっと来たかった世界に来れたのよ!














いきなり車に引かれたときはなんで私が、って思ったけど……目が覚めたらビックリ!

小さい頃からずううっと憧れてた落乱の世界にいたんだもの!



私が目を覚ましたのは保健室で、あの伊作がいたわ!

伊作の話によると、私は五・六年生の実習中に空から落ちてきたんだって。

それで私を受け止めてくれたのが、なんとあの6年ろ組の小平太!


私がお礼を言ったら、顔を真っ赤にしてたわ。

今までは暴君ってイメージがあってカッコいいと思ってたけど、可愛いとこもあるのね!











私が天女だって言ったら、みんな驚いてた。

それはそうよね。だって天女なんて作り話だもの。


でもみんなは私を信じてくれたわ!

「蛍さんが嘘をつくわけがない」って言ってくれたの!








それで、私は学園の事務員として働くようになったの。

本当は食堂のお姉さんが良かったんだけど……しょうがないわよね。


学園長や先生たちは私を疑ってたみたいだけど、五年生と六年生のみんなが必死に抗議してくれたのよ!

やっぱり私って愛されてるのね!










学園長室にはイケメンの土井先生もいたけれど、土井先生はすごく真剣な顔で私を見つめていたわ。

ああ、実は土井先生も私の事が気になっているのね!

そうならそうと、話しかけてくれれば良いのに!

先生たちには興味はないけど、土井先生なら若いしカッコいいから、有りかなあ。


それとそれと、まだ会ってないけれど利吉さんとかプロ忍にも会いたいな。

きっと皆私のことが好きになるはずよ!














そういえば今日の朝、食堂で見たことない人を見たの。


アニメでもいなかったし、多分モブなんだろうけど、皆と同じ忍び装束じゃなくて着流しを着ているように見えたわ。

ちょっと気になったんだけど、みんなとご飯を食べるのは楽しいから、まあいいかって思っちゃった。















ああ神様、こんな素敵な世界に連れてきてくれて、本当にありがとう!













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