―――真選組屯所

「えーみんなもう知ってると思うが、先日宇宙海賊『春雨』の一派と思われる船が沈没した。しかも聞いて驚けコノヤロー なんと奴らを壊滅させたのはたった2人の侍らしい…」

近藤が会議でそう伝えるが、隊士たちは上座の方を向かず、話してばっかりで一切話しを聞いていなかった。凛はそんな様子に思わずため息をついた。

そんな隊士たちの様子に近藤は土方に合図した。

「篠崎」と呼ばれ、彼女はコクリと頷くと土方の隣まで移動した。それがまるで合図かのように土方によってバズーカが発射された。


ドガン!!!


「えーみんなもう知ってると思うが、先日宇宙海賊『春雨』の一派と思われる船が沈没した。しかも聞いて驚けコノヤロー なんと奴らを壊滅させたのはたった2人の侍らしい…」

「「えええええ!!マジすか?!」」

近藤が再び同じ内容を伝えると、隊士たちは演技です!というのが丸わかりぐらい大げさな反応を見せた。

「しらじらしい もっとナチュラルにできねーのか。」

土方はそれが気に入らず、もう1発バズーカを発射しようとしたが、凛はキリがないとすかさず止めた。

「土方さん。話が進みません。」

近藤曰く、春雨を壊滅させたうちの1人は桂らしい。(凛はもう1人は銀ちゃんではないかと思った。)春雨は大量の麻薬を売りさばいていたらしく、それに幕府の官僚が一枚噛んでいたという噂がある。それを許さない攘夷派の一派がその官僚を暗殺すべく動いていた。その官僚を守るのが今回の任務だ。

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