「銀さんと桂さんと昔馴染みってことは、凛さんも攘夷戦争に参加してたり…凛さんの年齢からしてあり得ないですよね!すみません!変なこと聞いて」

新八はすぐに凛の見た目の年齢からして、彼女が戦争に参加しているのはおかしいと思い、すぐに否定した。
だが、銀時はその言葉に突如メガネを取り出しシリアス顔を作った。


「…君のような勘のいいメガネは嫌いだよ。」

「どこのショ○・タッカーだ。新八くんが私を何歳と思ってるかわからないけど、今は20よ。攘夷戦争には10過ぎた頃には参加してたわね。」

凛は苦笑しつつ、自分の交友関係がここまでバレてるのなら仕方がないと、本来なら否定すべきことをあっさりと肯定した。

「凛はすごかったぞ。その年齢で前線に立ち、剣の腕は鬼のように強かった。そして医術も嗜んでおり、前線で仲間の命をその手と剣で救った。その姿は強く、美しく、夜叉白雪という名が付くほどの活躍だった。」

桂は当時のことを思い出しながら、自身の妹の活躍を雄弁に語った。

「まぁ新八くんが私の年齢から参加しているはずがないと思ってくれてるように、疑ってくる人は今の所いないの。真選組でも1回も疑われたことはない。警察組織でも唯一知っている警察庁長官も協力してくれているし。でもやっぱりバレたらまずいんだ。新八くん。神楽ちゃん。内緒にしてくれる?」

凛は一瞬少し悲しげな顔をしたが、すぐに真剣な顔で新八と神楽の方に顔を向け、懇願した。その凛の真剣な眼差しを見た2人に迷いなどなかった。

「はい!もちろん!」

「かぶき町の女王に任せるヨロシ!」

ああ…。よかった…。

「ありがとう」

2人の表情、仕草、目線などの全てから、凛は2人が必ず約束を守ってくれると確信した。同時にこんな素敵な2人が銀時と一緒にいてくれることに心から感謝した。

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