016

ーーーードンッ


肉球の中にいた私はどこかの地面に墜落した。自然と痛みはない。ここは海軍本部のようだ。

「クミ中将っ!?どうしたんですか…」
「はい、とりあえず食堂へ」
「いや、医務室でしょっ!!!」

私は無理を言って、食堂に連れて行ってもらった。不安な今でも、自然とお腹が空いてしまう。大好きなカツ丼を胃へと流し込む。ルフィがどこへ行ったか調べないと。

「クミ中将!元帥が呼んでいます!!」
「ラーメン食べたら行きます」
「まだ食べるんですかっ!!!」

センゴクさんが私に何の用だろう。スリラーバークの件?あれは誤魔化したはずなのに。


トントンッ


「失礼します」
「やっとノックするようになったか、お前は」
「はい、学習しました」
「呼んだ理由はわかるな?…お前はなにをやってるんだ」
「…?」
「捕まえろ、と何回言えばわかる…。」
「はい…」

いつもより怖いです。センゴクさん。なんかいつもよりピリピリしている気がする…。

「クミ、これから戦争になる」
「え…?」
「白ひげ海賊団二番隊隊長、ポートガス・D・エースを処刑することになった」
「っ!?海軍と海賊の全面戦争になるじゃないですかっ!!」
「それで今は忙しい。」
「ホントにやるんですか…?」
「お前も戦争に備えておけ」
「はい、失礼します…。」

エースが…エースが処刑?私はどうしたらいいの…?正義を掲げる海兵。それでもエースは大切な大切な幼なじみで…。ルフィ……どうしよう。







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