「いたずら好きな双子のピエロ、○○&●●―!!!」
団長の紹介のあとに飛び出してきた2人。大歓声とともに、2人の芸は始まった。そんな2人に観客は皆、釘付けとなる。
そんなサーカスを見に来ていた麦わらの一味も同じで、キラキラと瞳を輝かせている。
「すげェーー!!」
「あんた達うるさいわよ!」
「だってよ!ナミー!ほら見てみろよ!」
「見てるわよ!!」
そう言うナミも2人の曲芸には釘付けになっていた。息の合った2人、奇妙な動きをしているのに、なぜか美しい。ずっとこのまま見ておきたい、そんな気分になる。
「ピエロ、仲間にしようぜ!」
「………、いいかもね。」
ルフィの意見に珍しくナミも賛成した。賛成の人もいれば、もちろん反対の人もいるわけで。
「えー、なんか怖ェよー」
「怖いピエロだったらどうすんだ?」
もちろんウソップとチョッパーは反対。サンジは“女の子なら…”と、ロビンはただ微笑むだけ。ゾロは何も言わなかった。ということは別に仲間にしてもいいということである。
「おもしろそうじゃねェか!」
「曲芸家ってとこかしら…」
「なんかかっこいいなロビン!」
ロビンの“曲芸家”というのを気に入ったルフィは目をキラキラさせて双子を見つめた。仲間にしてみせる、そんな決意をしながら。
次の仲間は双子のピエロ
(どうしてかしら、惹かれたのよね)
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