「海はどこまで続いているのかな?」
「うーん…。」
ある双子が町の中を手を繋いで歩く。片方の手には『サーカス』と書かれたチラシ。
「海に終わりはあるのかな?」
「無いんじゃねェかな…」
お互いを握る手が強くなる。たった2人だけの家族。双子だからか、考えることはいつも同じ。
『海の終わりをみたい!』
そう2人が叫んだのは最近のことだった。
海の終わりを見に行こう
(ふたりでなら絶対みれるよね)
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