いつもひとりぼっちで、どこか寂しそうな目をしていた彼女を何故か放っておけなかった たぶん、これは恋、なのか。 「苗字、おはよ」 「…おはよ。」 エラく低血圧なのだろうこのお嬢さんは俺の挨拶にひどく眠たそうに答えた。こりゃ1限サボる気満々なんだろーな。そう思ってたら本当に1限の授業の前に彼女は教室から姿を消した。 「先生ぇー、腹痛いんで保健室いってきまーす」 俺もなんとなく授業に出る気なんかしなくて、仮病使って教室を抜け出した。 勢いでサボってみたものの、する事ねーな。とりあえず眠たいから屋上へ行こう。たぶん仁王あたりが屋上でサボって寝てるだろ。あの不良め。 屋上に着いたら確かに仁王は居た。俺に背を向けてあぐらをかいてる仁王。声をかけようとしたら仁王以外の声が聞こえたから咄嗟に隠れた。普通の会話ではない、女の喘ぎ声だと直感したから。 仁王の奴、朝から盛り過ぎだろぃ…。 ただ、仁王に抱かれてる女を見て驚いた。だってそれはさっき俺にひどく無愛想な挨拶を返したクラスメイト…苗字だったからだ。 「は、あっ…ん、に、お…!」 「そんなんじゃ俺は満足しないぜよ。もっと激しく腰動かしんしゃい」 「ん…、あっあっあっ、」 「そうそう、もっとじゃ」 信じられない。だって苗字は俺ら中学生には興味ないって感じで。それは普段から一目置かれてるテニス部に対しても同じで、その辺の女みたいに媚びたりするような奴じゃなかったから。俺が、誰が話し掛けても無愛想に返す奴だったから。 行為を終えて仁王はさっさと屋上を後にした。俺が隠れてる所の近くを通り過ぎる時、 あいつは小さな声で俺に呟いた。 「ブンちゃん、のぞき見なんて趣味悪いぜよ」 バタン、とドアを閉めて屋上を出て行った。 一方苗字は乱れた制服を整える事もせずにただボーッと空を眺めていた。あんな事があったすぐ後に、しかも苗字があんな格好で居るんじゃなかなか出ていけない。本当は屋上で寝るつもりだったのに。あーあ。 苗字はしばらくして制服を整え、タバコに火をつけた。あいつ、タバコなんか吸ってんのかよ。中学生のくせに… 「苗字!」 「ま、丸井くん…、びっくりしたー、驚かさないでよ」 苗字は驚いた拍子に持っていたタバコを落としたらしく、また箱から新しいのを取り出して火をつけようとしていた。 「おい、んなモン吸うな」 それを俺が制した。 本当なら彼女でも仲が良い友達ってわけでもないから注意する必要もないはずなのに、仁王が吸ってるのと同じ銘柄の箱を見て何故かひどくイライラした。 「何で?丸井くんにはカンケーないじゃん」 それでも尚火をつけようとした苗字にイラついて、火着ける前に両腕掴んで屋上の床に押し倒してやった。 「ま、丸井くん…?」 「…っ!」 驚いたように目を見開いた苗字。俺は構わずただがむしゃらに苗字の唇にキスをして、深く吸い付いた。苗字の唇は柔らかくて舌は温かくて…頭がボーッとする。 「ん、ふう、はぅっ」 「もっと舌出せよぃ」 「は…、んむ…、やあっ」 乱暴に制服の中に手入れて乱暴に胸を揉んでやった。ホックを外して直に揉んでやれば、乳首はピンと硬くなった。 「乳首弄られんのが好きなの?」 「ち、がう…っ」 「嘘つけ。こんなに濡らしてんのに」 片手で乳首をぐりぐりと弄りながら、もう片方で下の割れ目を撫でた。さっき仁王としたばっかなせいもあって、既に洪水状態だ。 「もう邪魔だな、これ」 パンツを脱がして足首に引っ掛けたままにして、俺もズボンを脱いだ。もう濡れすぎてぐちゃぐちゃな苗字のまんこに一気に挿入して、突き立てた。 「あっ…、ん!」 「お前…濡れすぎ。さっき仁王としたせい、か?」 「あ、そこっ、だめぇっ」 「ココか?ココがいいんだろぃ?」 苗字の感じるポイントをひたすら激しく攻め立てた。あまりの気持ち良さに涙流して、口許からは涎さえ垂らしてて。情けねぇ。苗字は仁王だけじゃなくて男なら誰でも足開くのかよ? 「ったく…仁王じゃなくても誰にでもヨガるのかよお前は」 「あっ、ああっん、ひぁ…!」 「はっ、もう気持ち良すぎて喋れないってか?俺って天才的ぃ」 苗字の腰をしっかり掴んで激しく揺さぶる。仁王とヤってばかりでユルユルかと思ってたのに締まりが良すぎていくら天才的な俺でもイってしまいそうになった。 「…んでだよ」 「はあっ…、え…?」 「何で仁王なんだよ…!」 「ま、るい…くん?」 仁王じゃなくて、俺を見ろ。 苗字の唇にもう一度激しいキスをして、ラストスパートをかけた。 「ん、ふ、はあっ!あっ」 「仁王じゃなくて、俺を見ろぃ…!」 「はぁっ、ああっ、ひぁ、あああっ」 「あー、でる、でる…!」 苗字の中にうんと濃い精液を流してやった。さっき仁王とした時はゴムつけてたから、苗字はすげー動揺してた。あれ、生で中出ししたのもしかして俺が初めてだったり? 「丸井くん、何でこんな事…」 俺の腕に抱かれた苗字が泣きながら俺に聞いた。 涙を流すその顔がやけに綺麗で愛おしくなって、またキスをした。 「んっ…、丸井く…」 「仁王とヤってるお前見たらイライラした」 俺はお前をずっと前から気にかけていて、ずっと前からお前を見てきたのに…何で、何で仁王なんだよ…! 「もう仁王に会うな。俺が慰めてやるから」 「でも私、仁王が…」 言う前にまた口を塞いでやった。やめろ。お前の口からそんな事聞きたくねえ。 「少しだけでいいから、俺のこと見てくれよぃ。仁王より絶対優しくしてやるから」 「でも私はまだ…」 「別に仁王が好きだって構わねーよ。忘れるために俺を利用しろぃ。」 「丸井くん…」 苗字がようやく俺の背中に腕を回した。それが凄く嬉しくてさらにきつく苗字を抱きしめた。 早く忘れちまえばいい、仁王の事なんて。今度は俺でいっぱいにしてやるから。 好きなんだ、名前… (もうアイツには、渡さない。) 20110221 ←→ |