小説 | ナノ



【きっと君は笑ってくれる】
※ヒロインは大人設定
※狂愛注意


僕はなまえが大好き。
大好き、なんて言葉じゃ足りやしない。愛してるより、もっともっと大きな気持ち。

「なまえ、好き、大好き。愛してるよ」
「ありがとう、ネス…。私もネスが大好きだよ…」
抱きついて耳元で囁くと、なまえはとても綺麗に笑ってくれる。でも、その後に決まってとても悲しそうな顔をするんだ。

「でもね、ネス…私と貴方が愛し合うことは、いけないことなの…」
「どうして?だって、僕はなまえが好きで、なまえも僕のこと…」
「うん。でも、この世界ではそれは認められないことなのよ…」
そう言ってなまえは泣いてた。どうして僕たちの想いが「認められない」のか、僕には理解できない。何がいけないの?僕が?僕が、子どもだから?

「ネス…ごめんね…」
「なんでなまえが謝るのさ」
僕は子どもだから、なまえを抱き締めてあげることができない。僕の前ですすり泣く顔に手を添えたら、赤い瞳がこちらを見た。

なまえは謝る必要なんてないよ。なまえは悪いこと、何もしてないもんね。

「悪いのは……この世界だ」
「ネ…ス?」
「なまえを泣かせるヤツは、なんだって許さない」
僕が、メチャクチャにしてあげる。なまえが苦しい想いをするなら、こんな世界いらないよ。僕と、なまえだけいれば、それでいいでしょ。他には何も、いらない。

「大丈夫だよ。僕が、守ってあげるからね」
なまえの綺麗な髪を撫でたアイツも、なまえの笑顔を見て幸せそうな顔をしたアイツも、いたずらでなまえに抱きついたアイツも、みんなみんな。

いなくなればいいんだ。

子どもだからってなめないでよね。愛する人のためなら、PKキアイΩ何発だって打てる。いらないやつらが消えて、僕となまえだけになったら、もうなまえは悲しい想いをしなくてすむよね。

【キット君ハ笑ッテクレル】




13.08.16
どうしてこうなった(真顔)


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