『・・・ん"ー』

頭イッタ・・

目を覚ますとガンガンと鈍器で殴られているような頭痛に襲われる
私昨日・・・

『?!?!』

そうだ、昨日公園であの男と会って、その後何でか居酒屋に行って……

『・・・思い出せない』

慌てて周りを見渡すが間違いなく自分の部屋だ

『どうやって帰った・・?』

ダメだ、全く思い出せない
頭痛も邪魔をして考える気力も奪っていく

『家に帰ってるし、きっと自分で帰ったってことだよね。よし』

もうこうして自分に言い聞かせることにした

するとコツコツと窓を叩く音と見覚えのある鳥


『え〜今日非番だったのに……』

火影様からの招集だ
重い頭と体を引きずって火影様の元へと向かった



『・・失礼します』


「おぉ、来たか。悪いな今日は非番じゃったそうだな」


知ってて呼んだんですね、、、
『いえ、大丈夫です。それより、何かありましたか?』


「あぁ、そうじゃった。ミツバ、最初に受け持った子達は卒業できたようだの」


『?…ええ、ナルト達はみんな下忍になれたようですが…』


「お主も少しは傷が癒えたかの?」


『え?』


「この6年、子ども達と過ごしていく中でどこかで気持ちの変化があったんではないかのぉ」


三代目は全て見越して私をアカデミーの教師にしたのか

『三代目…ありがとうございます…』


「うむ、気にするな」
「そこでじゃ、そろそろ通常の任務に戻る気はないか?」

『しかし…』


「次は子ども達だけではなく、ワシや木の葉のために働いてはくれぬか」

火影様にそこまで言われては嫌とは言えず

『はい…喜んで』

「では、明日からよろしく頼むぞ」

『はっ』

部屋を後にしようとした時

「もう!ナルト!うるさいって言ってんでしょ!」
「サクラちゃんってばオレばっかりひどいってばよぉ〜」
「はーい、そこまで。火影様の前では静かに頼むよ」「失礼します」


この声は………!


全部聞こえておる・・・
とため息をついて入るよう伝える三代目

ドアが開き見覚えのある顔が四つ
その中でも会いたくない顔が一つ

「遅くなりました、三代目」

「なに、いつものことじゃろ」

と笑う火影様にバツが悪そうに愛想笑いをする男
そしてこちらに気づきバッチリ目が合う

「すいません、お話中でしたか」

「いや、もう終わったところじゃ」


『で、では私はこれで』

「まぁ待て、教え子の初任務じゃろ。見届けて行くがよい」


三代目、その気遣い嬉しいですが今はちょっと………と思いながらもそんなことは言えるはずもなく
その場にとどまる事となり

初任務を言い渡された第七班
ナルトはブーブーと文句を言い反応は様々
そしてある視線に気づく

『?』
ずっとこちらを見ているサスケ
どうしたのだろうか


カカシと三代目が話している間に
サスケが近くに来て耳を貸せと合図する
不思議に思いながら腰を屈めると


「昨日あれから何もされなかったか?」

『え?』
昨日って夜の事?
何でサスケが知ってるの?

「まさか覚えてないのか?」

『あー、えーと、、うん、、』

はぁ、とため息をつくサスケ
それから昨日の出来事を話してくれた

歩けなくなってカカシ先生におんぶされた私はそのまま寝てしまったらしい。ウチが分からず困っていたが、前にサスケと一緒にいたことを思い出しとりあえずサスケの家を訪れたそう。そしてサスケが家まで案内してくれた。ってことらしい

『…………うそでしょ…』

居酒屋でのことも途中までしか覚えてない
寝てたらしいし変なことやらかしてないよね

変に心臓がバクバクと音を立てる
チラッとカカシの顔を見るがいつもと変わらずやる気のない表情

「では、失礼します」

そう言って部屋を出て行く第七班

『あ、私も今日はこれで…』

「そうか、非番じゃったのに悪かったの」

『いえ、では失礼します』

ーバタン、とドアを閉め慌てて追いかける

『あの!ちょっと!』

「え?おっと…」


急に服を引っ張られヨロけるカカシ

『あ、すいません。ちょっといいですか?』

「・・・・。サクラ、お前たちは表で待っててくれ」

「は、はーい(この雰囲気何?!気になるじゃない!しゃーんなろー!!)」


冗談は程々に


「ミツバ先生から話しかけて来るなんて珍しい。で、話って?」


『…えっと、、まずは…昨日はすいませんでした!!』

まともに顔も見れず
ガバッと勢いよく頭を下げる


「いやー、驚いたね」
ボソッ「ミツバ先生があんな風に乱れるなんて」


『………は…い…?』


待って待って、この男
ちょっと何言ってるかわかんない

・・・乱れる?!

え、何もされてないよね
何もしてないよね

頭がどんどんこんがらがっていく

いや、服普通に着てたし
一応カカシ先生が帰るまでサスケが見張っててくれたって言ってたし…

考えても考えてもわからない無限ループに入ってしまっていると突然聞こえた笑い声


『何笑ってんですか!』


「ハハッ……いや、面白いなと思って」


人が混乱してるとこ見て面白いっての?


「何想像したのか知らないけど、冗談に決まってるでしょ」


はぁ?!何なの!腹立つ!
人が誤ってるのに信じらんない!
絶対面白がってわざと変な言い回ししたでしょ!


「昨日は少し驚かされたし、お返しって事で」

ミツバ先生が心配してるようなことは一切ないよ

とサラッと言うこの男
少し信頼仕掛けていた自分がバカみたいだ

『そういうの、本当にやめた方がいいと思いますよ。では』


足早に出て行くミツバ


「あらら、ちょっとやりすぎたか」

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