『よし、ちょっと夕飯の買い物言って来るから。食べて帰るでしょ?』


「もちろん!あ!ミツバ先生!オレ忘れもんしたみてぇだから1回帰ってくるってばよ!」


『じゃあサスケ、一緒に買い出し行こっか』


「オレは、ここで待って『はいはい黙って付いてくる』・・イテェ!」


ギューっと耳を引っ張られ連行されるサスケ
ほんと照れ屋なんだから一緒に買い物行くくらいいいでしょ


食欲の秋


ガヤガヤと賑わうスーパー

『サスケ、何が食べたい?』


「・・・」


『サスケ?』


野菜コーナーから動かないサスケ
視線の先には大好きな赤い野菜

「・・・」


『・・あー、買っていいよ』


「本当か?」

そんなトマトごときで
でもすごく目がキラキラしている
いつものサスケからは想像できないほど
こーいうとこ、まだ子どもだよね


『あとは、、、』


と鮮魚コーナーをうろうろしていると

"大安売り!!"
"特売!!"

と書かれたコーナーを発見
近づいてみると、サンマだ!
この時期は脂が乗っていて美味しい
丁度数も3つ残っている
これしかない!

1つ、2つとカゴに入れ最後の1つを手に取ろうと思ったとき

「ん?」

誰かと手がぶつかった


『すいません!・・・げっ』


慌てて謝るが
すぐに後悔


「げっ・・って。酷いね」


『どーも』
厄介な人に出会ってしまった


「前々から思ってたんだけど、ミツバ先生オレに冷たいよね」


『そんな事ないと思いますけど』


「ふーん。ま、いいんだけど」

いいんならいちいち聞いて来なくてよくないか?


「ミツバー!これも買っていいだろ!?」

別行動していたサスケが手におかかのおむすびを持って走ってくる

そしてカカシの姿を見つけて固まる


「お前、そんな顔もすんのね」


居ても立っても居られず私の後ろに隠れるサスケ


『まだ子どもですから、それよりそのサンマ譲ってもらえます?』


「え、オレからサンマを奪おうっての?帰ってこれでビールを一杯飲むのがオレの楽しみなわけ、だからムリ」
「それに2つあるんだからいいでしょ」

『あともう1つはナルトの分です、可愛い教え子が下忍になれたお祝いですよ?今日からはあなたの部下でもあるんですから譲ってくれますよね?』

ニコニコと圧をかけるが全く引かない


「ま、その下忍試験の合格あげたのオレだけどね。ってことでこのサンマはオレがもらってくよ」


ーボフン!


『あ!逃げられた!!』

なんて白状なやつ!可愛い部下のお祝いだって言ってんでしょ!

ねぇ!サスケ!

と振り返るが
素の自分を見られた恥ずかしさでまだ固まっていた








「うまそーー!いっただきまーす!」

「いただきます」

『たくさん食べてね』

たくさん並べられた料理
サスケはとりあえずサラダのトマトを食べ終える
この子家でトマトばっかり食べていないだろうか?心配だ

それを見てナルトは
うぇーよくそんな野菜ばっか食えるな!とすごい顔
逆にこの子は野菜食べなさすぎて大丈夫だろうか

するとナルトがある事に気づく

「ミツバ先生!先生は何でサンマじゃなくてサバなんだってばよ?」

ーピクッ

「このっ!ウスラトンカチ!」
余計なこと聞きやがって!!


『・・・ナルト、聞いてくれる?』


「お、おう、、、。(おい!サスケェ!ミツバ先生なんかいつもと違うくねーか?!)」

「(お前が悪い、責任とれよ)」

『・・・・でね!アイツがね!ってナルト聞いてんの!?』


「き、聞いてるってばよぉ!!!」

いつものミツバ先生じゃないってばよー!カカシ先生ってば何したんだよ!

prev next
戻る
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -