ーシュタッ
「よいしょっと…」

昼間は子ども達の声で賑わうアカデミーも夜になると少し怪しい雰囲気が漂う
その校庭に一人の男が現れる


今日の任務もハードだったね〜
三代目ももう少しゆっくりさせては……くれないか。

愚痴はいくらでも出てくるがここに来た目的を思い出し校舎の方を見る

「お、まだ電気ついてるじゃない。働き者もいるもんだね」

オレは目的を果たすべく、電気のついている部屋へと向かった




ーガラガラッ

「どーも」

……?返事がない
電気の消し忘れでないかぎり誰かがいるはずだ
目を凝らして部屋を見渡すと

あ、いた
あらら、寝ちゃってるのね

椅子にダラーっともたれかかり上を向いて眠ている女
起こすの可愛そうだけど書類もらわないとオレも帰れないし、、、

「おーい、ちょっと起きてもらえる?」

『・・・zzz』

「もしもーし、こんなとこで寝たら風邪ひくよー」

『・・・ん"・・』

眉間にシワが寄っている
よっぽど起きるのがいやらしい

「あのーオレ書類をもらいに来たんだけど、起きてちょーだい」

『・・・!!』


ん?ここどこ?
慌てて辺りを見渡す

『あ、職員室か…』

ボーっとした頭で状況を整理する
気が抜けて眠ってしまってたようだ

イスから立ち上がり後ろを振り向くと

『?!』

「どーも」

『誰?』

知らない男が立っていた


再会


「誰、て酷いな〜書類取りに来たんだけど?」

『あ、すいません!』

そう言って慌てて書類を探す

ん?
待て、なんで私が謝る?
遅れて来たのは向こうなのに?

ひとこと言ってやろうと顔を見ると


『うわっ……』

「ん?オレの顔に何かついて……あ…」


最悪!寝ぼけてて気づかなかった
よく見ると昼間のアイツだ
あの卑猥な本の持ち主


「あ、えーと、、昼間はその、どーも」

なんともバツが悪そうに頭をかきながら言う男

『いえ、趣味は人それぞれですので。どーぞ。』

こんなヤツと二人っきりなんてごめんだ
さっさと書類を持って帰って欲しい

「どーも」

書類を確認する男をまじまじと見る
見れば見るほど怪しい
顔の確認できる部分は片目のみ
しかも死んだ魚のような目

ナルト達可愛そう
こんなヤツが先生だなんて

可愛い私の生徒たちを
この男に預けなければいけないと思うと
フツフツと怒りと不安が湧いてくる


「書類、確かに……って、そんな汚いものを見るような目で見ないでちょーだいよ」

『あ、すいません。つい感情が』

「んー、厳しいね〜」

ま、そんなに警戒しないでよ
これからよろしく
なんて馴れ馴れしく言ってその場を去った

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