あの事件から数日後
職員室で書類を整理していると

「ミツバ先生!!」


イルカ先生が凄い勢いで入ってきた


『はい』


「大変です!ナ、ナルト達第七班の先生が!!!」


『?』


「あの!はた「ミツバ先生ーちょっといいですかー?!」『あ、はーい』


『すいませんイルカ先生、ちょっと呼ばれたので失礼します』


「………ナルト達、大丈夫だろうか」







『教材在庫あってよかった…』

さっき頼まれた教材も見つかりアカデミーに戻ろうと店をでたとき


ーバサッ

『ん?』

人々が行き交う中
そこには一冊の本が落ちていた
誰かが落として行ったようだ
近寄り手に取ると

『……イチャ…イチャ、パラダイス??』

聞いたこともない題名に頭の中がハテナでいっぱいになる
パラパラと中をめくってみると


『・・・・。』

ーパタン


・・・・・。
見なければよかった
そして拾わなければよかった
こんな卑猥な本
持主が現れたとしても返すに返しにくい
かといって自分が持っておくのは絶対に嫌だ
これはもう捨てるしか、、、

そう思い顔を上げると
一部始終を見ていた男が顔を真っ赤にして立っていた

「それ…」

震えながら指差す先には私の手の中にあるあの卑猥な本

・・・・。
そーいうこと、、、最悪。
白昼堂々こんな本を持って歩くなんてこの男を軽蔑の目でしか見れない自分

『これ、あなたのなんですね』

どーぞ。
目も合わさず冷たく言い放ってその場を立ち去った

気まずすぎる、まぁ二度と会わないだろう


袖振り合うも他生の縁


『はぁ・・・。』

アカデミーに戻って盛大にため息をつく
変なものを拾ってしまったせいで
知らない男の知らなくてもいい趣味まで知ってしまった


「ミツバ先生、そんな大きなため息をついて!幸せ逃げちゃいますよ?」

ハハハ〜!
と笑うイルカ先生を見て
この人毎日楽しそうで悩みなさそうだなぁと、失礼なことが頭をよぎる


「そうだミツバ先生、この資料を後で来る下忍教育の先生方に渡しておいてください!今日中に来ることになっているのでよろしくお願いします!」


そう言い残し職員室から出て行ったイルカ先生
はぁー、しばらく帰れない
仕事も残ってるしもうひと頑張りするしかないか






『終わったーーー』

大きく伸びをして時計を見ると

『あ、もうこんな時間』

時刻はすでに夜の8時
集中しすぎて辺りが暗くなっていることにも気づかなかった
急いで荷物をまとめていると書類が目に入る

そうだ……
帰れない

そう、どういうわけかナルト達の班の先生だけ書類を取りに来ていないのだ
来るの遅すぎでしょー!何やってんの!?もう勤務時間終わってんのに!!

『ハァーーー・・・』

自然と出る盛大なため息。椅子の背もたれに寄りかかって天井を眺める
明日でもいいかな〜帰っちゃおうかな〜いやでも今日中に来るって言ってたしな〜

いろいろと考えているうちに瞼が重くなり
いつのまにか眠ってしまった

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