放課後特別授業を始めて一カ月
負けず嫌いのサスケは毎日勝負を挑んでくる。
ここまで食いついてくるとは思っていなかった。いい意味で予想外だ。
大方毎日遅くまで修行してるのだろう、確実に強くなってきているが最近は停滞期なのかあまり進歩が見られない


ーゴツン
「くそっ……」

今日もげんこつをくらって悔しそうにするサスケ
修行の成果も停滞していて凄く不機嫌

『ねぇ』
舌打ちをして帰ろうとするサスケを呼び止める

「なんだ」

『今日はもう少し、毎日どんな修行してるの』

目を見開き驚くサスケ
修行してるのがバレてないとでも思っていたのだろうか

「なぜ修行の事を知ってる」

『それは、毎日少しずつ強くなってたから。でも今は少し伸び悩んでる?』

更に見開かれる目
わかりやすい。

「…こっちだ」

そう言っていつも修行している場所に案内してくれた、いつもの修行を見るとなかなか伸びない理由もわかった
こんなやり方も、とアドバイスをすると意外にも素直に挑戦する
この一カ月でサスケとの距離は随分縮まったと私は感じている

少しずつでいい
一人でいる事を望まないで欲しい
一人ではないと感じて欲しい



溶けた氷




あれからグンと強くなったサスケ
修行も付けてくれと言ってきたりと距離は近づいたと思う。が…


「ミツバ、今日やってた影手裏剣今度教えてくれ」

『ミツバ先生って呼んでくれたら教えてやらないこともない』

なぜか呼び捨て…
まぁ、心を開いてくれたと捉えてもいいのだろうか


「……ふざけんな」


『え、逆ギレ』


相変わらずツンケンしているが、そこも可愛いく思える


『もうすぐ卒業試験だけど大丈夫なの』

「バカにしてるのか、分身の術なんか逆立ちしててもできる」

『じゃあやってみて』

「はっ?!例え話だろ!」

『あー、できないんだ』

ープツン
「見てろよ」


本当にやるから可愛いったらない
意外にも子どもなサスケの一面

サスケは心配しなくても卒業試験は大丈夫だ、心配なのはナルト

頑張れ、ナルト

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