母の強さは世界一



『ただいまー』



「ママー!」


足音と共に近づいてくる息子の声


「おかえりー!!」


しかし声は近くでするが中々姿が見えない


『んー?ハズキー?」


「ママ!ここ!」


周りをキョロキョロ見渡すが姿はない


「ママ!こっち!」



「まぁ!」

未だ姿を見つけられないでいると
お義母さんが上を見て驚いていた
つられて上を見上げると


『ハズキっ?!』


「へへへっ」


なんと天井にぶら下がっている
というか立っているハズキがいた


「こらハズキ、ママがびっくりしてるだろ」


この状況を当たり前のように語りながら出てくるイタチ


「流石俺の孫だ」


お義父さんまで何を言ってるんだ



「俺の教え方が良かったんだな」


続いて誇らしげにサスケが出てくる



「すごい?ママすごい?」


『え、あぁ、すごいけど、、早く下りておいで!ケガするよ!?』


状況を把握するよりまず息子の安全を確保だ、話はそれから
と思っているとお義母さんが口を開いた


「で?これはどういう事かしら?」


満面の笑みで問いかけるお義母さん


「は、話せばな長くなるんだが、、」


さっきまで誇らしげだったお義父さんを始め固まる男三人


「長くていいわよ?さぁ説明してくれるかしら?」


お義母さんの重圧に耐え切れず男三人は重い口を開いた



聞く話によると
ハズキが忍術をしたいと言い出したので、三人で教えていたが思った以上にできるので嬉しくなって次々と教えていったそうだ

私は英才教育とか、そんなの全く興味がなくのびのびと育って欲しいと思っていたのでハズキが忍になりたいのなら忍術はアカデミーからでいいと思っていた



「ママ!こっちきて!」


状況を整理していると私の手を引いて庭へ連れていくハズキ


「ハズキ!ミツバ!待て!」
「俺は知らないぞ」
「はぁ、、、」

なぜか焦る男三人を背に庭に出ると



『何これっ?!?!』

「ミツバちゃん?どうしたの?!、、、、まぁ!!」



なんとそこには真っ黒になった庭の草木と灰塗れの洗濯物が無残にも散らばっていた



『イタチくん?』
「これも、もちろん説明していただけますよね?アナタ?」


「「………」」


妻に問われバツが悪そうに目をそらす夫2人


「サスケ?どこに行くの?」


「………!(ビクッ)」

と静かにその場を去ろうとするサスケ


妻や母から逃げられるはずがないのだ


「さぁ、説明してちょうだい?」




母の強さは世界一




「………というわけだ」



『う、そ、、?!』

「まぁ、イタチ以来ね、、、」



なんとこれは全てハズキがやったと言うではないか
まだ早いだろうと思いながらも、火遁 豪火球の術の印を教えてやらせてみると
今の庭の状態になってしまったらしい


『これ、本当にハズキがやったの?』

「うん!すごい?」

『すごい、、けど、、』


まさか自分の息子にこんなすごい力が秘められていたなんて
まぁ考えてみればあのうちはイタチの息子なわけだが
半分は私の遺伝子なわけでうちはの力が薄くなっていてもおかしくないのに、、



「あのね、ハズキもっとしゅぎょうする!」

『えっ?!』

「安心しろ、俺が手伝ってやるよ」

「ナンセンスだな、俺の息子だ。俺が教える」

「いや、イタチやサスケは忙しいだろ。こういうことは俺に任せろ」


なぜか師匠のポジションを奪い合う三人

「待ちなさい、ミツバちゃんの意見を無視して決める事はできないわ。ミツバちゃんどうかしら?」


『私は、、無理して教えるつもりはないですけど、、ハズキがやりたいのであれば止めません』


「良かったな、ハズキ」

ワシャっとイタチに頭を撫でられ嬉しそうなハズキ


ハズキがこんなにすごかったなんて
伸ばせるところは伸ばしてやりたい
ハズキ頑張ってね!!!



未だに誰が教えるか言い合う兄弟から見えないところで
庭と洗濯物のことでミコトさんに怒られるフガクさんだった



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