プライド革命



あれから数ヶ月ナルトとヒナタの結婚式が無事終わり、今日はサスケとサクラの結婚式だ


「ママ、おひめさまみたい!」

『本当?ありがと!でも今日はサクラちゃん達の結婚式だからサクラちゃんがお姫様なのよ?』

「ふーん、でもハズキ、ママとけっこんする!」

「残念だったなハズキ、ママはもうパパと結婚してるからパパのものだ」

「えー!もういっかいけっこんすればいいもん!」

「ダメだ、結婚は一回しかできないからな」


なんかイタチ、ムキになってない?


「やだー!ママと結婚する!」

「よく聞けハズキ、もしハズキがママと結婚したらママはもうハズキのママじゃなくなるんだぞ?」

「え、、どうして?」

「それはママがハズキのお嫁さんになるからだ」

「んー、ママはママがいい」

「そうだろ?ママはもうパパのお嫁さんだからな、ハズキとは結婚はできないんだぞ」



ちょっとちょっとちょっと

勝った

みたいな顔してますけど
あんた父親でしょ、子どもか!



ジーっと冷めた視線に気づいたのか

「ん?どうした、そんな顔してるとせっかくのドレスが台無しだぞ」


『お褒めの言葉どうもありがと、ママやっぱりハズキと結婚しようかなー?』

「おい、何言ってる」

「ほんとっ?!でも、ママじゃなくなる、、、?」

『だいじょーぶ!ハズキのママしながらお嫁さんになろうかな!』

ハズキをいじめた罰だ!
とばかりイタチにイジワルしてみたが
チラッと見ると本気で落ち込んでいる男が一人

ちょっとやりすぎたかな?
あとで優しくしてあげるか


「イタチ、ミツバちゃん準備できたかしら?」
「そろそろ行くぞ」


そうこうしているとお義母さんたちが迎えに来たので会場に向かった



プライド革命



「サスケはアカデミーの頃からなんでもこなしていつもスカしてて、でも俺のライバルで、サクラちゃんはアカデミーの頃からめちゃくちゃ可愛いくって俺の初恋で!そんなサクラちゃんをサスケに取られるのは、、悔しいってばよ!!」

新郎新婦の友人代表スピーチでなぜか自分の話をするナルトくん
まぁナルトくんらしいが

「お前にはヒナタがいるだろ」

「うるせー!シカマル!今のは話を盛り上げるための前座だってばよ!」

「早くしろウスラトンカチ」

「なんだとサスケェ!今からいいところなんだってばよ!!」


ナルトくんらしいスピーチも無事終わり
美味しい料理も食べ
式も終盤に差し掛かった頃


「よっ、ミツバ!」

『六代目!!』

「なーに、水臭い。前みたいに呼んでよ」

『そんな!火影様を名前で呼ぶなんて!』

「そんな硬いこと言わずにー、オレとミツバの仲じゃない」

『……カカシ先輩、お久しぶりです』

「それでよーし、ところでそこの子、もしかしてハズキくん?大きくなったなー」

私の後ろに隠れるハズキ

『ハズキ?挨拶して?火影様だよ』

「ほかげー?」

『そう、忍で一番強い人!」

「いちばんつよいの?!」

パァァっと顔が明るくなり前に出てくるハズキ
最近、早く忍びになりたくて修行に没頭するハズキからしてみたら神様みたいな存在かもしれない

「ミツバ〜、それは言い過ぎ」

『本当のことでしょ?』

「うーん、一番強いかどうかは置いといて、ハズキくんが安心して暮らせるように木の葉の里を守るおじちゃんだ」

「おじちゃん?」

『こら!火影様に「そう!カカシおじちゃん!」…もう』

「こんど、にんじゅつおしえて!カカシおじちゃん!」

「もちろん」

『すいませんカカシ先輩』

「なーに、ミツバの子どもなんだしこのくらい当然でしょ」

「カカシさん、昨日ぶりです」

「イタチか、昨日はご苦労。ハズキくん大きくなったな」

「はい、おかげさまで」

「ま、任務も程々に家族サービス頑張れよ」

「いつも任務を言い渡すのはカカシさんですよ」

「あー、そうだったなー。悪い悪い、今度休暇を取れ」

「ありがとうございます」

「ゆっくり休めよ、頼りにしてるからな」

「はい、お疲れ様です」




『ねぇ』

カカシ先輩が去ってずっと気になっていた事を口にする


「どうした?」


『イタチってさ、なんか昔からカカシ先輩にトゲがあるよね』


「そうか?」


『うん、なんか嫌ってはないし尊敬してるのはわかるんだけどトゲがある』

そんなの当たり前だ
暗部時代ミツバはカカシさんが好きだったんだからな
その恋愛相談に乗っていたオレの身にもなってくれ

「気のせいだろ」

だが男のプライドでそんな何年も前の嫉妬話を公にするわけにはいかない


『ふーん、ならいいけど』


「それより、そろそろ行くぞ」


『はーい』

なんか納得いかないがイタチが違うと言いだしたら最後まで貫き通すので
仕方ない真相は謎に包まれたままだ





「パパ!カカシおじちゃん、かっこいい」

「なに?!」

『ぷっ!』



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