兄の一声



そうこうしていると


「ナールトー!!」

遠くから二つの人影が近づいてきた


「サクラちゃん!サスケー!こっちだってばよー!!」

「サクラねーね!サスケにーにー!!」

ハズキも嬉しそうに手を振る


「すいませんミツバさん、私たちまでお邪魔しちゃって」


『お弁当も作りすぎちゃったし!こーいうのは大人数の方が楽しいんだから遠慮しない遠慮しない!!』


「ではお言葉に甘えて!いっただきまーす!!」


『ほら、サスケも来なさいよ!』


「おいナルト、修行するって言うから来たんだ、これはどういうことだ」


「まぁまぁ!たまにはさ!座れよ」

「俺はいい、あっちで修行してる」


「サスケ、休養も必要だぞ」


チッと舌打ちしながらもイタチの一言で腰を下ろすサスケ
これぞ鶴の一声、、、


『サスケの好きなおかかのおにぎりもあるよ!』


「………いただきます」


おにぎりを手にすると口元が緩むサスケ
ったく、相変わらず素直じゃないな!



兄の一声




お弁当を食べ終わりイタチ、サスケ、ナルトはハズキと河原で遊んでくれている


サクラと片付けを済ましその様子を見ていると

「イタチさん、いいお父さんですねー」

『え?』

「だって、ミツバさんとハズキくんを見守る顔がとっても優しいじゃないですか、ミツバさん幸せですね!!」

そうか、ハズキを見守る顔つきはとっても優しいと思ってたけど私もそんな風に見られてたなんて、、少し恥ずかしい


『でもサスケだっていいパパになると思うよ?で、サスケとはどーなの?』

カァァァァと顔が赤くなるサクラ


「ど、どーって、まぁ、それなりに、、、」


『なによー!照れちゃって!それなりに、どーなの?!』


サクラは恥ずかしがっているが容赦なし
久しぶりのガールズトークほど楽しいものはない


「そ、それが………」







「よーしハズキ!次はパパが鬼だぞー!」

「ハズキ!逃げるってばよー!」
「サスケにーに!抱っこー!」
「よし、来いパパから逃げるぞ」


「おいサスケ、それはズル『ええええええええっ?!?!』?!」

「なんだ?」
「何事だってばよ?!」


鬼ごっこをしていた四人にまで聞こえるほどのミツバの声に何事かと戻ってきた四人


「ミツバ?どうした」


「しーっ!!ミツバさん!しーっ!!」


『だ、だって……サスケと…』


「俺…?」

「サスケがどーしたんだってばよ?」


『…サスケと、サ、サクラが…』





『結婚するって!!!!』



「ええええええええええ?!?!」
『ほら!そーなるでしょ?!』

「チッ、うるさい」

「何?本当かサスケ」

「うるさいわねっ!バカナルト!!」

「えぇぇ!なんで俺だけ…」


『サクラちゃんおめでとうー!!!』

「サスケ、父さん達は知っているのか?」


「いや、まだ言ってない。近々サクラと会いに行く予定だ」

「そうか、お前が家庭を持つとはな。おめでとう」

「に、兄さんだって、俺からすれば意外だった」

「ふっ、家族はいいぞ。大事にしろよ」

「わかってる」


話の間中ずっと顔を赤らめているサクラ

私にもこんな初々しい時があったなー、いいなー



『結婚式呼んでよね!』

「はい!もちろんです!」

『じゃあお花渡すのはハズキのお仕事だね!』

「お花ー?」




サスケとサクラの結婚話で盛り上がっていると



「あ、あのさー、あのさー?」


『ナルト?どうしたの?』


「俺もーこの流れで言っておきたい事があるんだってばよ、、」


『なにー?まさかあんた達まで結婚なんて言わないでしょうねー?』

冗談混じりにニヤニヤしていると



「そ、そのまさかだってばよ、、、」



・ ・ ・ ・ ・ 。



「『えええええええっ?!?!』」


「嘘でしょ?!ヒナタと?!」

「そうだってばよ」

『やーん!ナルトおめでとう!!今日はなんて素敵な日なの!皆ハッピーウエディング!!』


「結婚ラッシュだな」

『ちょっとあんた達!式の日取りが決まったら即連絡すること!!こっちにだって準備ってもんがあるんだからっ!!ね!よろしくっ!』



「なんか一番気合入ってないか」

「そうみたいだってばよ…」



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