だって涙が出ちゃうドキドキビーチバレー!



「さて、勝負もあと1種目となりました!この勝負で勝敗が決まります!」
『最後の競技は、だって涙が出ちゃう!ドキドキビーチバレー!



Aチームからは
サクラ、ヒナタ、イタチ

Bチームからは
いの、ミツバ、ネジ




「ママーパパーがんばれー!」


『ハズキー!見ててね!頑張るよ!パパがママをイジメたら叱ってねー!』


「おい、ハズキを使うとはズルいぞ」


『ハズキは私のチームだからいいんですー』


「これは負けるわけにはいかないな」


「はぁー、なんでオレが審判なんだよ」

「シカマルー!ぐちぐち言わないでしっかりやってよね!!」

「へーへー、わかったよ。先に5点とった方が勝ちだ。ではサーブはジャンケンの結果Aチームから」

ピッー



「いくわよー!しゃーんなろー!!」


しょっぱなからサクラの怪力サーブが飛んでくるが


「ネジ!」
「分かっている、八卦空掌!!」

ネジの八卦空掌の風圧でスピードが落ちるボール


「なっ!ズルいわよ!」

「アンタの怪力の方がズルいわよ!いけ!ミツバさん!」


サクラの文句を慣れた口調でかわしながらミツバにトスを上げるいの


『いくよー!おりゃ!!』

勢いよくスパイクを放つ、誰もいないところを狙ったつもりだったが

「残念だったな、ミツバがどこに打ってくるかは写輪眼で先読みさせてもらった」


あっさりイタチに拾われてしまった
Aチームのチャンスボールだ


「サクラさん!いきますよ!」

ヒナタがサクラにトスを上げる


「任せなさい!しゃーんなろー!!」


チャクラで力をましたボールは物凄いスピードでBチームのコートに降ってくる


『ネジくん!!』

「くっ!間に合うか!八卦空掌!!」




ピッ!!


「Aチーム1点」


ネジの八卦空掌は間に合わずわずかに起動がずれただけで残念な事にコートに落ちてしまった


「よっしゃー!!その調子だってばよ!!」



『切り替えて!次は取るよ!!』

「またサーブがサクラだわ!ネジ!よろしくね!」

「あぁ、分かっている」



ピッ!



「しゃーんなろー!!」

「八卦空掌!」

「ミツバさん!」

『任せて!!と思わせといてネジくん!』

「任せろ!!」




「何?!フェイクか!!」


ピッ!!



「Bチーム1点」




『ごめんねーイタチ?』

「こんな見え透いた罠に引っかかるとはな」



白熱した試合は続き4対4のマッチポイントとなった




『先に1点取った方が勝ち!一気に決めるよ!』
「はい!」
「あぁ!」


「負けてたまるもんですか!イタチさん!サーブよろしくお願いします!ヒナタもトスよろしくね!」
「任せろ」
「うん!」




ホイッスルが鳴るとサーブを打つイタチ




「八卦空掌!!」

フワッと浮き上がるボール

『いくよー!!』


「トス無しで打ってくるとはよっぽど自身があるみたいだな」



そう言って瞳が紅くなるイタチ
だが、すぐにいつもの瞳に戻った



「イタチさん?!アタックが来ますよ!?」


サクラの声も届いていないようでただ立っているイタチ




『そりゃ!』

イタチ目掛けて打ったボールがAチームのコートに降ってくる
サクラも必死に走るが間に合いそうにない
誰もが負けを確信したその時


「えいっ!」


地面には落ちずフワッと浮かび上がったボール


なんとヒナタが間一髪で取りに行ったのだ
地に落ちる事を逃れたボールはフワフワと上に上がる


『いの!戻って来て!!ボールが帰ってくる!!』

「解!!」

するとイタチがミツバの言葉に応えた



「いの!アンタだったのね!イタチさんの中に心転身の術で入ってたのは!!」


「あらー?なんの事かしらー?」


「くっ、迂闊だった」



「もう手加減しないんだから!しゃーんなろー!!!!」


先の作戦がサクラに火を付けたようだ、今までとは比べものにならないくらいのスピードのボールが打ち込まれる


「ネジ!!」
「八卦空掌!!」


「何度も何度も同じ手を使って!しゃーんなろー!」



『さぁ、ほんとに同じ手かな?』




「ミツバさん!」

いつものようにトスを上げるいの

『いくよー!おりゃ!!』

そして打つミツバ

さらに

『ネジくん!』


「任せろ、八卦空掌!!」



「え?!ネジ?!」
「何?このタイミングで八卦空掌だと?!」




ピーーッ!!


「勝者Bチーム!!」




「『やったあーー!!』」
「ふっ、当然だ」



「くやしーい!覚えてなさいイノブター!!」
「スパイクを八卦空掌でスピードをつけるとは考えたな」
「残念だったね、、、」




「3つの競技を総合してAチーム1勝2敗、Bチーム2勝1敗で優勝はBチーム」


「「『やったあーー!!』」」




「ちぇ、負けたってばよー」

「でも久しぶりに楽しかったわね!」

「たまにはこーいう、めんどくせーのも悪くねぇな」



「じゃあ、罰ゲームといきましょうか!」


「え!何それ!聞いてないわよ!」


「そりゃそーよ!今決めたんだから!ね?ミツバさん?」


『へへへー!楽しそうでしょ?そうねー、初恋のエピソード告白!なんてどーお?』


「わ、わたしは別にいいけど、、、」


と顔を真っ赤にしてサスケをチラチラ見るサクラ


「おいおい、マジかよ」

めんどくさい事になったと眉間に皺を寄せるシカマル


「よし!じゃあ、それで決まり!!」

どれだけ面倒くさがっても決定権は勝利したチームにあるのだ



「女の子ってこういうの好きだよね」

呑気にポテチを食べるチョウジだった



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