スピードが命!駿足ビーチフラッグ!




「水上手押し相撲の勝者はサクラ!Aチーム一歩リードです!」

『次の種目は〜〜!スピードが命!駿足、ビーチフラッグ!!この競技は3回に分けて行い二本以上取ったチームの勝ちとします! 』



まずはAチーム代表
ナルト、シカマル、サイ

そしてBチーム代表
サスケ、リー、ネジ


『誰が何回戦目に出ても自由です!1回戦目の代表者前へ!』


「ったく、めんどくせー。けど、負けらんねーなー」
頭をかきながらめんどくさそうに出てきたのはAチーム シカマル


「シカマルくん!絶対に負けませんよ!」
反対に闘志メラメラで前に出たのはBチーム リー



「なんとも対照的な二人だな」



『では、両者スタートラインへ!旗を取った方が勝ちですよ!よーい』



ピッー!!!



笛の合図と共に猛ダッシュするリー
一方、一歩も動こうとしないシカマル



「シカマル何してんだってばよー!!」


『リーくん行け行けー!!ハズキ!リーくん速いねー!』


「うん!かっこいいねー!」


猛烈に走るリーを見て尊敬の眼差しを送るハズキ
憧れるのは別に構わないがあのタイツだけは憧れないでほしい
と、願う母心。


「うっ!」


すると凄い速さで走っていたリーくんの動きがぴたりと止まった



「悪いな、リー」


そう、シカマルだ
影首縛りの術で動けなくなるリー



「シカマル君!卑怯ですよ!勝負は正々堂々としましょう!」


「正々堂々?オレ達は忍びだろ、オレにはさっきミツバさんが"旗を取った方が勝ち"と言ったように聞こえたが、これがルール違反に入るとは思わねぇ、違うっすか?ミツバさん」


『流石シカマル君、誰も忍術を使ったらダメ!なんて言ってないからね』



「じゃ、遠慮なく」

そう言ってあっさりリーを追い抜いて旗を取るシカマル


「オレの勝ちってことで」


「忍者は裏の裏を読むべし、迂闊でした」

術が解け膝をついて悔しがるリー



「っしゃー!!シカマル!よくやったってばよ!!」

「アンタさっきあれだけシカマルに文句言ってたくせに」


「ちょっと!ウチのチームヤバいんじゃない?!次こそ取らなきゃ!」


2回戦


「ちゃんと話するのって初めてですよね?同い年みたいだし、これを機に君とも仲良くなりたいな」

満面の笑みで歩み寄る
サイ



「今から勝負をしようと言っているのに仲良く、だと?笑わせてくれる」

それは勝負の後だと
ネジ



サイVSネジ



『両者準備はいいですね、よーい』


ピッー!!



「忍法 鳥獣偽画!」

まず動き出したのはサイ、鳥を描き背に飛び乗る
空から攻めるつもりらしい



「空からとは考えたな」

一歩遅れをとり走り出すネジ


「八卦空掌!!」

すかさずサイめがけて技を仕掛けると見事に当たり、墨と化してしまう鳥
足場を失ったサイの隙をついてあっという間に旗を取ってしまった




「旗はやれないが、熱苦しくなさそうだし話は合いそうだな」

「仲良くなれそうで良かったよ」




『なんか新たな友情がうまれてるけど』

「ネジ!ぼくとの青春と情熱の友情はどこに行ったんですか!!」


「・・・・」



3回戦



「両チーム旗は一本ずつ!勝敗を決める大事な3回戦目です!」




「負ける気がしねぇってばよ」
いつも以上にやる気の入っているナルト


VS


「チッ、ウスラトンカチが」
バカにしつつも負けず嫌いなサスケ



「サスケにーに!がんばれー!」
『サスケェー!負けたら一週間イタチ抜きだからねー!』

「晩御飯抜きみたいなニュアンスでオレを使うな」


『いいじゃない、なんか気合入ったみたいよ』


サスケを見ると写輪眼になっていた


「位置についてー!よーい!」

ピッー!!!




「負けねぇってばよおおおお!!!」
勢いよく走り出すナルト




「火遁 鳳仙花の術!!」
サスケは飛び上がりナルトの前方に技を仕掛ける


「サスケェ!!なにするんだってばよ!」


「邪魔してるにきまってるだろ」

形成逆転、あっという間に追い抜かれてしまったナルト


「くっそー!!サスケだけには負けねぇってばよおおお!!!」

慌ててサスケの後を追う




「螺旋丸!!!」


「?!」


前を走っていたサスケの隣に巨大な穴が空く



「誰が螺旋丸なんて使ってんだ!このウスラトンカチ!!」


「うるせぇってばよ!サスケだけには負けたくねぇ!」



その言葉に何かスイッチが入ったサスケ


「サスケのやつ、キレたぞ」
『え、まさかー、、、』



ーチッチッチッチッ、バチバチバチ


『うわ、ホント、、』



「千鳥!!!!」


「!!」


今度はナルトの足元にヒビが入る



「ナルト!終末の谷ではオレの負けだったからな、今回はオレが勝つ」

自信ありげにニヤッと笑うサスケ


「へへへっ!望むところだってばよ!」

鼻の下をこすり嬉しそうなナルト




「ナルトくん、頑張ってね、、!」

「サスケくーん!頑張ってぇー!!」

「サクラ、サスケは敵チームだよ」

「サイ、やめとけ、やられるぞ、女は怖えーからよ」



『ねぇ、これ、ヤバいんじゃない?』

「いざとなったらオレとミツバで止めに入ればいい。それにお互い加減するだろう」

『え、私も止めに入る係なんだ、、、』




「いくぞ!サスケェェェ!!」


「チッ」




「螺旋丸!!」
「千鳥!!!」


ードカーンッ!!!!



「ケホッ、ケホッゴホッ!」

「何よこの砂埃!あの二人手加減ってもの知らないの?!第七班どうなってんのよサクラー!!」


『イタチー!加減なんて微塵もないじゃない!!』

「ゴホッ、サスケめ。後で覚えていろ。ハズキ、大丈夫か?、、、ん?」


さっきまで隣で見ていたハズキの姿がない
まさか術の衝撃で?キョロキョロと周りを見渡していると


「パパー!ママー!」


少し離れたところからするハズキの声


「ママー!みて!!サスケにーにのかち!!」


砂埃が落ち着いてきて少しずつ見渡しがよくなるとサスケに抱っこされ
嬉しそうに旗を振るハズキと
地面を叩き悔しがるナルトの姿が


「悪いなナルト、今回はオレの勝ちだ」


「くっそー!砂埃で旗が見えなくなるなんて!俺だって写輪眼と輪廻眼があったら取れてたってばよっ!!」


「無い物ねだりか、負けは負けだ。認めろウスラトンカチ」

「悔しいってばよ、、、」




「ビーチフラッグはAチーム1本、Bチーム2本で、Bチームの勝ち!」


『やったね!ハズキ!!』

「うん!かったね!サスケにーにかっこよかった!」


『そーね、かっこよかった、け!ど!』

ーゴツン!ゴツン!


「痛いってぇぇぇ!」
「っつ!」


他のお客さんもいるんだから!加減しなさい!!
と説教部屋行きの二人だった


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