04 一生で3番目くらいのお願いだから!
鍵屋に行ったら出来上がるまで
なんと3日もかかるそうだ

3日も私に野宿させるかあのじいさん
そんなに私が女に見えなかったかこのやろう


『あーホントどうしよう…』

この里の皆は私のことまだ
死んだと思ってるからなー

ん?


いた。


約1名 おりましたー!


よし、3日間お邪魔しよ




一生で3番目くらいのお願いだから!




「………ダメ」

バタ『うぉっと!待って待って!閉めるな!』


必死に足をドアに挟みこんだ

痛いミシミシいってる
手加減なしかよ

そんな真剣締めようとしなくても…
泣いちゃうぞっ!


「泣けばいいでしょ…まずタイトルおかしいでしょ、“一生で3番目くらいのお願い”ってそんな大切でもなさそうだし」


ミシミシ


『痛い!痛い!足!』

「わるいおれつかれてて」

いや!スッゴい棒読み


『わかった!わかりました!こうすれば問題ないですね!』


一生で一度のお願いだから!



ドヤッ


「…何ドヤ顔してんの、そーゆう問題じゃないでしょ」


なかなか折れないこのやろう

私は今 怪しい本を読みすぎて
頭が白髪になったカカシ先輩に
泊めてもらおうと交渉している

「いやストレスでなったみたいに言わないで。元からだから、しかも銀髪だから」


『カカシ先輩、いいじゃないですかー!暗部の誼でしょ!』

「オレ、暗部辞めたから」


『そーゆう問題じゃなーい!泣きますよ、ホントにそろそろ泣きますよ』


「はぁ………」









『やっぱりねカカシ先輩は優しい先輩だった!わかってましたよ!最初から泊めてくれるつもりだったんでしょ』

「それ以上騒ぐと摘まみ出しちゃうよ」

『またまたぁー』


ぬふふん
と俺の部屋に転がるミツバ

全くコイツは昔も今も何も変わってない

唯一変わったとすれば
幼かった面影は何処へやら
大人な女へと変わり始めている

全く、俺も一応男なんだけどねー


「ハァ……」

『カカシせんぱーい、ため息なんか付いちゃって…あ!まさか!彼女にフラれたとか?』

「誰のせいでため息がでると『先輩ー?今日のご飯何ですかー?』………ハァ」



3日って以外と長いかもな



(ため息ばっかり付いちゃって!もう!)
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