02 冗談は胸だけにしてください
―ズカズカ!!

長い長い廊下をズカズカ歩く
周りの視線なんか気にしてられるか!



でかい扉の前で上がった息を
整えながら見上げる
隣で用件はなんだの名前はなんだの
聞かれるが知ったこっちゃない

私は思いきって バァン!
と開けてやった


「ちょっあんた何を‥『五代目ぇぇぇ!どーゆうことですかぁぁぁ!』」




「「「?!」」」



ズカズカと部屋に入っていき
机に付き書類に目を通す女性の前に立つ


もちろん五代目と呼ばれた女性は目を見開く
ちなみに隣にいた女性に、ブタも



「‥‥ミツバか?!」

『お・ひ・さ・し・ぶりです!五代目?』

「?!」




冗談は胸だけにしてください




「そうだったのか‥すまない」

『ホントですよもー人を勝手に殺しちゃうなんてー』

私はこの2年間の出来事を綱手様に報告した


「悪かったと思っている、だが戻ったということはまた里の為に力を尽くしてくれるのだろ?」

ニヤリッと笑う綱手様に若干顔がひきつるが


『しかし綱手様!私は2年間任務をまともにしていないのですが‥』

「そうですよ綱手様、ミツバはやっとケガが治って里に帰ってきたばかりですし‥‥」


あぁ?っと綱手が睨めば
アヒィ!とシズネは縮こまった

「何もいきなり暗部に戻れなんて言ってない、今まで休んだ分きっちり働いてもらうぞ!」

『そんなぁー綱手様ぁー』

「だが私も鬼ではない、任務はじきに言い渡す!それまではゆっくりしろ」

『きゃー!流石綱手様!わかってるぅ!』

と肩をバシバシと叩いた
そして部屋をでようとすると


「ミツバ」

『?』

「探してやれなくて、すまなかった‥」

『ふふっ!いいんですよ!帰って来た私をこんなにも快く迎え入れてくれる人と場所がある。私はそれだけで生きて戻ってきた甲斐がありました!』

失礼します。と言って部屋を出た


「全く、不思議なヤツだな」
「ホントですね‥‥」
「ブー‥」
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