37 ちょっと待ってどちら様!?
あれから「範囲はどのくらいにすればいい」だの「チャクラ量の調整がどう」だの、お前は本当に天下のうちは様か?!と言うような事をちょこちょこ聞きにくるサスケ

まぁ、頼ってくれる分は嬉しいが…
急に態度が変わりすぎやしないか?
さてはなんか企んでるな!ちょっと様子見てこよう!


ちょっと待ってどちら様!?


『サスケくーん!調子はどうだい?』

いつもならここで
うるせぇなウスラトンカチ とか
今集中してんだよ、黙ってろ とか
言うのだが

「あぁ…なんとなく、わかってきた気がする。ちょっと見てくれるか?」

え…
誰、こいつ…
素直か!可愛いなおい!

『あ、うん、わかった…』
どうも調子が狂う

「千鳥流し!!」
ーバチチチチチッ!!


『おお…!』
サスケの攻撃範囲に入ったのか目の前で飛んできた虫が落ちて行った
でも私は放電しない、しっかり攻撃範囲が定まってる証拠だ

『やるじゃん!やっぱ先生がいいからかな!』

「そうだな、感謝してる」

え?
イヤ、そこは
うちは一族なめんな 的なのくると思うじゃん!どしたの急に!

『なんか、調子狂うな!どうしたんだよサスケくん!』

「は?いや別に、思ってること言っただけだ」

そこだよ!そんな素直なサスケ見たことないから!!

『あ、あぁ、そーなんだー!なんか照れるなぁー!ははは!』

なんだこれ、非常にやりずらい…

「なぁ、また付き合ってくれよ、修業」

『え、あ、いいけど…』

「まぁ、兄さんとの修業がない日だがな」

『でた、ブラコン。』
いいぞ、その調子、いつものサスケだ

「うるせぇよ。でもアンタとの修業もなかなか面白かった」

『……』
目をそらして照れながら思わぬ言葉を言い放ったサスケに返す言葉が見当たらない

「またなっ!」
と瞬身でこの場を立ったサスケだった


(あ!団子とお饅頭っ!覚えてろっ!)
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