『だからー!こうよ!こう!』
ーバチチチチッ
「さっきからしてんだろ!こうだろ?!」
ーパチパチパチ
『ちがーう!そんなんじゃ誰も倒せんわ!健康的な電流マッサージか!!』
やる気あんのかコイツ!
今は体全体から千鳥を流して放電する術の練習中だ、名前は…千鳥流し なんてどうだ
かっこいいじゃん!
「うるさい!俺だって真剣にしてんだよ、少しは黙ってろ」
『キィィィィ!それが教えてもらう者の立場か!』
こんのヤロー自分の置かれてる状況わかってるのかね?!もう帰る!
っと思ったが私も大人だ、落ち着けこんなガキに熱くなるなんて危ない危ない。クールなミツバちゃんを取り戻さねば
「…誰がクールだよ(ボソッ)」
『なんか言った?』
「いや…なにも…」
甘党はツライぜ
『だから、体全体から流すの!こう解き放つ感じ!』
「そんなの漠然としててわかるか」
『あんた木の葉の天才、うちはでしょ!そんくらい体で感じなさい』
ったく、今時の子は聞けばなんでも教えてもらえると思ってるんたがら!私が若い頃なんてねっ!と言いかけたが止めた、年寄りか自分は。
『はぁ、とにかく体を中心として全方位に千鳥を放つ感じ!難しいこと考えないで気楽にやりなさ〜い、私木陰に居るからできたら教えてね〜』
「………おう」
なんだかんだ真面目に教えてくれてるコイツに、心を開いている自分がいた
・
・
・
・
・
ーバチチチチチッ
ん?
木陰でウトウトしかけていると遠くからなんか…音が…
ービリビリビリッ『あわわわわわわっ!!!』プシュ〜
え、なにコレ、丸焦げ
「おい、できたぞ」
とドヤ顔で歩み寄ってくるサスケ
『できたぞ…じゃないわぁぁぁ!加減ってもんがあんだろ!!』
「なに焦げてんだよ、それでも雷遁使いの忍かよ」
ニヤッと笑って言い放ったサスケ
くっそおおおお!こいつ少しできたくらいで調子に乗りやがって!
『あのねぇ、できた事は認める!でもこれじゃ実戦で使えないでしょ!攻撃範囲を定めないと仲間にも攻撃してしまう、範囲を集中した方が攻撃力も上がるしねー!後はチャクラを集中させるだけだし私なしでもできるでしょ』
「あぁ…」
と目をそらして頷くサスケ
『なぁに〜?まだいてほしいの?(ニヤニヤ)』
「はっ?!んなわけあるか!」
『団子+お饅頭おごってくれるならお姐さんまだいてあげてもいいけどな〜(ニヤニヤ)』
ま、そこまでしてサスケが私を引き止めるわけないんだけど
帰るか!と木から降りようとしたら
「わかった…」
え?
コイツ今なんて言った?
「だから!饅頭おごってやるって言ってんだよ!」
と何故かキレ気味に言い放って広場の中心へと戻るサスケ
『可愛いとこ、あるじゃん…』
思わず呟いてしまった