35 姐さんとお呼び!
『あ〜つかれた〜、もういいんじゃない?』


「おい、あと10冊だろ読み上げろ」


『こんなの読まなくってもさ、千鳥形態変化させればいいじゃん!』

「んなことわかってる、何かそれにつながらないか調べてるんだろ」

『こんなとこで引きこもってないで実践した方が早いのに〜』

「……。それもそうだな、なら早速行くぞ。」

『え゛』
自分の言葉をこれほど後悔した事はないかもしれない…

姐さんとお呼び!



あー何してんだ自分
暑いからとカカシ先輩の家に転がりこもうとしたら
何故か資料室に連れてこられ中にはサスケがいて
今は灼熱の演習場でサスケの修業の手伝い

涼しい環境とは無縁になりつつある

これも元をたどればあのバカ隊長のせいだ!覚えてろ!




『サスケェー暑いー』

「黙れ、今集中してんだ」

何やらコツがつかめそうなのか熱心に腕やら何やらを放電させるサスケ
それを木陰で眺める私。



長い間見ているがなかなか先に進みそうにない
何やら真剣にやってるみたいだし、仕方ない!お姉さまがアトバイスしてやるか!

『サッスケくーん!ちょっとこっち来てみなさい!』

「あぁ?なんだよ今いいとこなんだよ」

『うるさいなー!こっち来いって言ってんのー!たまには年上の言うこと聞きなさいって!』

と、柄にもなく先輩面してみると驚いたのか目を丸くして固まるサスケ

『はやく』

と言われると ぉ、おう…
と若干ビビりながら駆け寄ってきた

よし、なかなか可愛いじゃないか


『さっきから何やってたのさ?』

「なんか、こう、ただの突きじゃなくて広範囲に攻撃できないかと思ってな」

なるほどね…
と言ってしばらく考える私を何やら不思議そうに見つめるサスケ

『何よー人の顔ジロジロ見て、惚れたか!』

「はっ?!ちげーよ!案外ちゃんと修業に付き合ってくれてんだなって思っただけだ!」

失礼なヤツめ!こいつ私を何だと思ってんだ!

『今日はとことん付き合ってあげるから!覚悟しなさいよ!それと後で団子おごりなさいよ!』


「おう…」
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