22 天狗の鼻って何cmあるの?
うちは家にお世話になり2日目
イロハが来て5日目
二人はすっかり馴染んでいた

イロハはミコトさんにベッタリ

「イロハちゃん可愛いわねー!いい子だわー!やっぱり女の子はおとなしいわねー」

あー、いやミコトさんがイロハにベッタリ


タカハはサスケくんにベッタリ

「サスケ兄ちゃん敵ね!」
「俺に適うと思ってんのか!」

最初はなんで忍者の俺が忍者ごっこなんてしないといけないんだよ
とかブツブツ言ってたクセに今では満更でもない様子、火遁豪火球の術!とか言ってまじで忍術だしてミコトさんに怒られてた
タカハは嬉しそうだったが


こんな感じで相変わらず良くしてくれるうちは家の皆様のお陰でとても有意義に暮らさせてもらっているのだが!

する事がなさすぎて暇なのだ

隊長は昼間任務に行くし
ミコトさんはイロハと遊ぶか家事をしている
サスケくんはタカハと遊ぶし任務に行くし
まぁ、サスケくんはどれだけ暇でも取り合ってはくれまい
フガクさんもお仕事、でなくても話しきれない

取り敢えず暇なのだ!!

すると

「ママー!サスケ兄ちゃんがー!」
半泣きでタカハが走ってきた

『タカハ、どうしたの?』
あんなにはしゃいでいたのにどうしたのだろうか

「サスケ兄ちゃんがね!にんじゅつ教えてくれない!」

「まだタカハには早いだろ!」
まるで弁解するかのようにサスケも後からやって来た

「たっくんもしたいもん!かとんのじゅつ!」

流石にそれは無理じゃないか…と思いながらもサスケを困らすいいチャンスだ!と思い
『そーだね!サスケお兄ちゃんに教えてもらいなさい!』

ニヤニヤしながらサスケを見るとよじれるんじゃないかと思うくらい顔を引きつらせてこちらを睨みつけていた

「(後で覚えてろよ)」
目が確実にそう言っていた

天狗の鼻って何cmあるの?


どうしても!と言うタカハに折れたらしく
庭で火遁の術を練習しているタカハとサスケ
それを優雅に見ている私

「かとん!ごーかきゅうのじゅつ!」

なんとか印は結べるようになりシュボッと小さな火はつくがまぁ、こんなものだろう
コレででっかい火の球なんかでてきてみろ、あっという間に出世頭だな〜

なんて思っていると
「あっちいいいいいい!」

『なに?!何事!タカハ?!大丈夫?!』

「ママー!やったよー!サスケ兄ちゃんやっつけたー」

『えっ?!』

庭を見ると、サスケが真っ黒になっていた

『………うそ』

「うるせー……」



その日の晩御飯のときはタカハの話でもちきりだった

「ほぅ、うちはでもないのに凄いじゃないか」
「流石俺の子だな」
『隊長の子どもじゃないですけどね』
「だまれ、一度言ってみたかっただけだ」
「俺の教え方がよかったんだろーな!」
「お兄ちゃん凄いわねー」
「あぅー」

こんなかんじで今日のタカハの鼻は天井にまで届く勢いで伸びていった

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