20 「痴話喧嘩」の濫用はいけません
イロハが来て3日目



『いない、いなーい……ばぁっ!』


とやると きゃっきゃっ と
喜ぶイロハを見て楽しんでいると


―コンコン


音がした窓の方を見てみると
一羽の鳥がコチラに飛んできた


『わー見てイロハ、ちゅんちゅんだよー。かわいいねー』



をじっと見ているイロハ
を見ている私
を見ている鳥


ん?私を見ている鳥?


その鳥を良く見て見ると
アレじゃないか!あの!
任務とかの時に使うヤツ!

ごめんよちゅんちゅん
と思いながら窓を開けると
私の指に止まった


『ふむふむ……』

内容は綱手様からで
至急コチラに来るように

との事だった

『んー私何か悪い事したかなー?ねぇイロハー?』

「ぶー」





「痴話喧嘩
」の濫用はいけません






『五代目ー何ですかー』
「ちょっとアナタ!この間といい、勝手に入っちゃ困ります!!」

またこの男かっ!
えーい、しつこい!


『いいじゃんもう入っちゃったしー』

「そーゆう問題じゃ…」

「いい、通してやれ」

「はぁ…では、失礼します」


『流石五代目!』


「ハァ…、ミツバ。お前はもっと普通に入ってこれないのか」


『私は常に普通ですよ』


「……。まぁいい……それより今日呼んだのはだな、お前に任務だ」


『………えー』


「何だそのイヤそうな顔は」


『私任務中ですよ』


「あぁ?何を言って…私はお前に任務を任せた覚えは……。その子は何だ…」


『イタチ隊長の隠し子です』


「イタチに任せた任務か」


『はい』


「たく…アイツは…」


『綱手様も思いますー?!アイツほんとに全部人に任せて行って遊ぶ事しかしないんですよ!ありえませ(グイッ)ぐはっ…』


「ただいま戻りました五代目」


「お、おぉ…ご苦労だったな…」


『く、くるしー!首しまってるから!離せぇぇぇぇぇ』
「ふ、ふえーん!えーーーん!」

「「『?!』」」


「なんだミツバ!どーしたんだっ?!」


『イロハー!優しいねー!あたしがイタチ隊長にいじめられて反抗してくれたんだねー!』


「そんなわけあるか…なぁ、イロハ?」


そう言ってイロハに手を伸ばしたがふいっとそっぽを向かれた隊長


「………」
『ぷ…!もう嫌われましたね!』

「はぁ…痴話喧嘩は家でやってくれ、そろそろ本題に入るぞ」


『痴話喧嘩ってなんですかー!隊長と仲良しみたいな言い方辞めてくださいよー!』


「仲良しだろう」
『(キッ)隊長は黙っててください!』


「(こいつらいつになったら終わるんだ…ハァ…)」
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