19 財布が厚い人の大半はレシート
『もー!ホントにかわいい!よかったねーイロハ!お洋服いっぱい買ってもらって!』

「あぅ〜!」


買い物も一段落着いて甘味処で休憩中


「ミツバ」

『美味しいね〜』


「おい、ミツバ」


『なんですか!』


「心なしか…財布が軽い、そして薄い」


『………』
ごそごそと自分の財布をあさり出した
ミツバをみてニヤけるイタチ

『隊長、財布貸して下さい』


「ああ」
ウキウキしながら財布を渡す

自分の財布から何かを取り出し
イタチの財布に移すミツバ


『はい隊長!これで重くなったし、厚くなりましたよ』


「………ミツバ、これは何だ」


『え?レシートですけど』



財布が厚い人の大半はレシート




「何故オレに」


『財布が軽くて薄かったんでしょ』


「…………。」


『さぁ!次行きますか!』


「まだ行くのか!お前はオレにレシートで買い物しろと?」


『えーもう終わりー仕方ないなーじゃあ買い物終わっていいから鍵返せ、家の合カギをさっさと返品しろ』


「ことわる、それより」


『拒否できる立場かっ!!』


「イロハは寝たようだぞ、帰ろう。我が家へ」


『うん、帰れ。我が家へ。私も我が家へ帰るから』


「フッ、照れ屋さんめ」


『いや意味わかんない!何が?!早くうちは家帰れよ!サスケ呼ぶぞ、サスケ!』


「ミツバが呼んでもサスケはこない」


『そっそんなこと!「あるだろ」』


『………』

なんか…言い返せない…くっそう!
その通りだよバカヤロォォォ
なんか知んないけどサスケのヤツ
なついてくれないんだよー!!!


「哀れだな…」


『黙れコラ』


「……そんな口聞いていいとでも?」

ムニっと頬を摘ままれる


『いひゃあああい!らんご(団子)になるぅぅぅ!』


「相変わらず今日も意味がわからん」


『らんご30ぽんたべあげたやふにいわれひゃくらい』
(団子30本食べあげたヤツに言われたくない)


「フッ、あんなの朝飯前だ」


『じまんれきることじゃないけろね…てかはなへよ』
(自慢できる事じゃないけどね…てかはなせよ)


「さぁ帰るか」


『無視かよっ』



結局楽し買い物は誰かさんによって
あっさり幕を閉じた
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