しばらくイタチはぎゃあぎゃあと
イロハよりうるさく騒いでいたが
ミツバが本格的に無視に入ったので
トボトボ帰って行った
『変なおじさんだったねー?』
「あぅ」
『おー!お話しできるんでしゅかー?いい子いい子!』
イロハとのスキンシップを楽しんでいると
ピーンポーン
『げ、懲りないヤツめ。また帰ってきたのか』
ピーンポーン
『あーはいはい、出ますよ。出ればいいんでしょ?』
―ザザッ
『たいちょーいい加減に「風賀さん!」へ?』
「ちょっと風賀さん!やっぱり帰って来てたのね!!」
『大家さん!!』
隊長かと思ったら
2年間も我が家を残して
おいてくれた恩人
大家さんだった
立ち話は計画的に!
「風賀さん久しぶりねー!ずっと帰って来ないからどうしたのかと思って!いやぁでもよかったわぁ!いつか帰って来るかもって残しておいたのよー!いやでもねここ最近変な男の人が風賀さんの部屋に出入りしててね!最初は不審者かと思ってたんだけど!(不審者ですよ大家さーん!それ!私の敵です大家さん!)鍵持ってるってことは風賀さんの知り合いでしょ?(知り合いですけど不審者ですよーっ!)なんか声かけにくくってねぇ!(いやいや!大家だろぉ?!家主が居ない間部屋を守るのが大家だろぉ?!)でもホントに残しててよかったわぁ!あぁ!それからね!……<大家さんの身の回りであった最近の出来事なため以下省略>」
―10分後
『へぇそうなんですかー』
な、長い…相変わらずお喋りだ…
『てか大家さん、インターホン切りますよ?今からドア開けますんで』
「あら!やだ、私たらっ!インターホンと話してたみたいじゃない!」
いや、中にいる人物と話しする機械ですけどね
―ガチャ
「まぁまぁ!風賀さん!久しぶりねぇ!綺麗になって!…んっ?」
『あ、ども…』
「ちょっと風賀さん!どーしたのその子!連絡くらいくれてもよかったのに!いつ生まれたの!?」
『は?!』
しまったぁぁぁ!
イロハを抱いたままだった
「もぉ、水くさいわねぇ!生んだんだったら教えてくれればよかったのに!ねぇ?ママは薄情者でしゅねぇ?」
『いや、この子は私が生んだんじゃな「あら!ってことは!」』
「最近ウロウロしてた男の人は旦那さんね!ごめんなさいねぇ不審者なんて言って〜(大家さん!!旦那じゃねぇ!!ただの不審者!!)」
『いや、だから違「わかったわ!」……。』
「出産の為に実家に帰ってたのね!なるほど!これで謎がとけたわ!」
いや、謎解けてないよ
寧ろ謎かけしてんのあんただよ
『………もう、それでいいです』
「ホントにおめでとうねー!今度お祝いとウチの子のお下がり持って来るわね〜!あらヤダ!もうこんな時間!夕飯の準備しなきゃ!風賀さんまたくるわね!」
『………。』
まるでの嵐ようだった