15 母は強し!!!
『た、隊長!こ、この子…いつ生んだんですかっ?!』


「俺の子じゃない」


この場所に第三者がいれば
ツッコむとこソコかよ!
というツッコミがあっただろう

『あ…、何だ。隊長が生んだのかと』


「この子の面倒をみろ」

『え、ついに脳みそイかれましたか』

「うるさい黙れ。取りあえず面倒を見ろいいな」

『なにいきなり亭主関白的な感じになってるんですか、似合わないから止めた方がいいですよ。それ以前に亭主じゃないし。てかホントにその子どうしたんですか?あーやっぱり隊長ロリコンだったんですね、サスケくんとも結構歳離れてますし。でもサスケ男の子ですもんねー。そろそろ女の子の方がよくなったとか?なるほど、そうだったのかー』


「一人で長々と話を進めるな、ややこしくなるだろう、この子はあれだ。…その、まぁ、あれだ」


『いや、全く分かんないんですけど。寧ろ余計ややこしくしたんですけど』


「じ、実はな……」


え、聞いちゃ悪かったのか


「実は……その子は…」


ドキドキ


「任務で預かった」

『帰れェェェェェ!!!』


『隊長ホントに何しに来たんですか!!』

「ミツバと子育ての経験を積んでおこうと思ってな。こーゆう時に経験しておけば実践に役に立つだろ?」


『一人で実践してください』


ぎゃあぎゃあと騒いでいると

ふぇ……えぁーーーん


「おい、ミツバ!泣き出したぞ!」


『ほら!隊長がうるさいからですよ!』


腕の中でもがく小さな赤ちゃんに
あたふたするうちはイタチ


『ふふっ』

「笑ってないでなんとかしろ!」

『あのうちはイタチも赤ちゃんの前では手も足も出ませんね』

そう言ってスッと赤ちゃんを抱き上げた


すると不思議な事に泣き止む赤ちゃん


「…やるな」

『ライバル心燃やさないでください。おばあちゃんのとこに居たとき近所の赤ちゃんのお世話してたんです』

「なら適任だな」


『押し付けないでください、私今休暇中ですから。でも、何日預かるんですか?』


「1週間だ」


『ならウチで面倒みますよ』

「さっきとは大違いだな」

『私、子ども好きなんです。隊長なんかに任せるとこの子が可哀想じゃないですか』


「いや、なんか俺の方が可哀想な気がするが」

『何か?』

「なんでもない」

『じゃ、隊長。ミルクあげるんで手伝ってください』


「(キラン)ああ」


なんか今聞こえたけど…
気のせいよね


『えっと哺乳瓶とかあり……』

「………」


黙って私の前に立つ隊長

すると腕が伸びてきて
服の裾を掴み捲り上げ

『させるかコノヤロォォォ!!』

―ぐはっ!

『何するのかと思ったら!』

「―ぐっ…お前がミルクをやる手伝いをしろと言っただろ。だから俺はこの子が飲みやすいようにと服をまくりあげ、下着を外して――ぐあっ!!」


『出るわけないでしょーがぁぁぁ!!変態!!子どもの前で何て事してんだぁぁ!!』


「心配ない、その子も自分の母親の乳を吸って大きくなったんだ。もちろん、お前も俺もだ。恥ずかしいことなんて一つもない!さぁ脱げ!!」


―ドスっ

―ぐはっ


『そーゆう問題じゃないっ!早く哺乳瓶用意しろっ!』


「…はい」



それから心も体も傷だらけの
イタチがミルクの準備をせかせかとしていた



母は強し!!!
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