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好きなら嫉妬するに決まってる


出資者探しの為に今日もエルヴィン団長と共に貴族の集まりに向かう。
いわゆる調査兵団へのパトロン探し。これがいなければ私たち調査兵団は壁外調査などできないのだ。

エルヴィン団長の補佐官を務めている私はよく、その貴族の集まりに連れていかれる。初めはつまらなくめんどくさい集まりだったと思っていたけど、私の一声で気を大きくして出資しようと約束してくれる貴族を面白く感じ、エルヴィン団長にもその事が見抜かれよく連れていかれるのだ。

愛らしいだの可愛らしいだのと言われるドレスを選ぶ事が多いが、今日はなんとなく情熱的なレッドカラーのドレスを選んだ。
膝丈で、でも少し裾にボリュームがあり華やかさもありつつハートカットネックのせいでいつも着ているドレスよりも露出が多い。
お化粧もいつもの可愛らしい感じではなく、切れ長のアイラインをいれ少し濃いめの化粧をほどこした。


「私はそういう格好のが好みだな」

『団長の好みなど聞いていません』

「屈むと見えてしまいそうだな」

『どこ見てるんです?』

「見なくてもその谷間には目がいってしまうよ」

『あるものを最大限に使ってみようかと思いまして。』

「そのギャップに今日はいつもより集まるといいんだが…。」

エルヴィン団長が渋い顔をする。
そう、今日は正念場なのだ。ハンジが欲しがっている巨人捕獲の為の装置を作るために多大な資金が必要なのだ。だから何がなんでも今日は資金を集めなければいけない。


エルヴィン団長のエスコートをされながら、会場に入る。そうするとすかさず顔馴染みの貴族が寄ってくる。まるで新しいおもちゃをみつけたかのように。

「ナマエさん…!今日はやけに艶やかな装いで…!」

『ふふ、今日はこういう気分なんです。』

「いつもの愛らしいナマエさんも良いが今日のナマエさんも素晴らしい」

『そんなっ。褒めても何もでないですよ?』

「エルヴィン団長、少しナマエさんをお借りしていいかな?」

「ちゃんと返してくださるならかまいませんよ」

『やだっ。私は物じゃないんですからっ。ではエルヴィン団長のちほど』

作り笑いの団長が私に目で指示をする。
そのままぶんどってこい。とでも言いたげな目で。
しばらくその貴族と他愛もない会話をしていると、その貴族は私の手を取った。

「こんなナマエさんを私は自分の物にしたい」

『申し訳ないのですが、私は人類に心臓を捧げた身。そのお気持ちは調査兵団へと向けてくださると嬉しいのですが…。』

「ナマエさんの為になるならもちろん出資するに決まってるじゃないか」

はい、一人とりあえず確保。
それを見計らったようにエルヴィン団長が近付いてくる。

『では、のちほどそのお話について取り決めましょうね』

ニッコリと微笑むとその貴族は緩んだ笑顔をみせた。

その調子でいつもの出資者、そして新たな出資者を見つけ、お開きの頃合いになりエルヴィン団長と共に馬車に乗る。


『…足ります?』

「充分だ。いや、まさかそこまでその格好が効果的とは」

『まあ当分このような装いはしないです。』

「ああ、その方がいいだろう。」


谷間ばかり見る紳士ズラした貴族共にヘドがでる。好きあらばそこに触れようとさえする人までいる。

調査兵団に着くと私は直ぐ様兵舎へと戻った。この装いを早く着替えたい。
自室のドアを開けると、そこには愛しい人の姿があった。

『あれ、兵長いたんです?』

「お前がなかなか帰ってこないからな」

『今日は正念場だったので遅くなっちゃいました。それより予定の金額集まりましたよ!』

「…ほう。で、その格好はなんだ」

『どうです?似合います?』

ドレスの裾を持って少し広げると兵長は眉間にシワを寄せた。

「その格好をあの家畜どもに見せたかと思うとヘドがでるな」

兵長は私の腕を引っ張って後ろから抱き締め、首筋に唇を這わす。
そして、大きく開いた谷間のところに手を進ませやわやわと揉んだ。やがてその手は頂をも触れる。

「下着も着けてねぇのかよ。」

『んっ、だって…。これ、じゃっ着けれっんっ…!』

キュッと摘ままれ思わず声があがる。

『兵長…っ、やっ、汚いっ…!』

「汚くなんかねぇよ。それに俺じゃねぇやつに触れられたかと思うと腹がたつ」

『し、仕事です…!』

「仕事だとわかってても」

『兵長…っ、あっ、やんっ』

兵長が、背中のファスナーを下ろす。下ろしながらそこへ口づけをする。

「…好きなら嫉妬するに決まってる

ボソっと聞こえたその言葉にキュンッと疼くのがわかった。
パサリとドレスが床に落ちる。下着だけの姿の私を持ち上げヒールを投げ捨てるように脱がし、私をベッドに縫い付けるように下ろす。

尖った先端を舌先でつついたり、口に含み転がされ、時に痛く噛まれる。胸への愛撫に下腹部がどんどん疼いているのがわかる。無意識に太ももを擦り合わせると兵長は私の胸へと愛撫を止めて、下着へと手をかける。脱がされ、足を開かされ目で見てわかるようにぬらぬらと濡れているそこを兵長は満足そうに見る。そして次の瞬間兵長の手が私のソコへと触れどうしようもなく声がでる。

嫉妬している時の兵長は執拗で、兵長とひとつになる前に達してしまいそうになる。ヒクヒクと兵長のモノを欲しがっても中々兵長は挿れてくれなくて涙が溢れる。

兵長の唇が私の唇を奪う。兵長のモノをおねだりするように必死に私は兵長の舌と自分の舌を絡める。
唇を離すとどっちのものなのかわからない唾液が漏れる。

『へいちょ……っ、おね、がっ、んんっ!』

腰を掴まれ兵長の物が私のソコ宛がわれゆっくりと焦らすように沈んでく。待ち望んでいた兵長のソレに快楽が襲ってくるが、ここまでしてまた焦らされてもっと兵長が欲しくて頭がおかしくなりそうになる。
懇願するように兵長を見ることしかできなくて、そんな兵長は楽しそうに目を細めていた。

そして兵長はゆっくりと抜き差しをはじめる。次第にどんどん激しくなっていき卑猥な水音が部屋に響いて待ちわびたそれにどんどん高まっていく。
弱いところを責められてだらしなく声が漏れてしまう。

達した時には色んな物で私も兵長もぐちゃぐちゃで、兵長はそんな私を優しく抱きしめて額にキスを落とした。


『…兵長、私は兵長だけですからね』

「ッハ、当たり前だろ。余所見されたらたまんねえぇ」

『んふふ』

「それに、そんな格好で他の男に会わすの許すのなんて俺ぐらいだろ」

『…ですね。』


兵長から嫉妬されるのが、好き。
だから私は余計に資金集めを止めれない。


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