夕焼けがきれいだ
2週間ぶりにあったリヴァイは相変わらずのリヴァイで、さすがに時間が時間だからなにもしないで寝た。それに長い時間愛馬を走らせていたからつかれた。
珍しくリヴァイのがはやく眠りについて、相変わらず人の胸を触るように後ろから抱き締めてくる。
いつもとかわりない。それがすごく嬉しかった。
数時間後目を覚ますとリヴァイの姿がなくて、もう特別任務とやらを始めたのかなと欠伸をしながら考えた。
そうだ、この書類を渡さなくてはいけないんだった。
その時リヴァイが部屋に戻ってきた。
『リヴァイおはよー』
「もう昼だと。いつまで寝てたんだよ」
『うっそ!』
「嘘ついてどうすんだ」
『だよね。あ、これエルヴィンから預かった書類。リヴァイのサイン必要なんだって』
リヴァイは無言でその書類を受けとるとサインをして私に渡してきた。
2週間ぶりのリヴァイだってリヴァイに抱きついて匂いを嗅いでると頭を殴られた。痛い。ひどいじゃないか。こんなに可愛らしい私を殴るだなんて。
リヴァイは相変わらずいい匂いがする。潔癖症め!
そのあと特に何をするわけでもなく、リヴァイも何をするわけでもなく二人でくだらない話をした。
たった2週間。されど2週間。その間に起きたことを報告して、だいたい私が話してるんだけど、リヴァイは嫌がらずに聞いてくれた。
2週間ぶりの安らぎにあと2週間なんとかなりそうな気がした。
実際また寂しさが大爆発したんだけど。
『リヴァイ私そろそろ戻るね』
「……気を付けろよ」
『やだ、リヴァイが心配してくれてる!よし!リヴァイ婿にこい!』
「削ぐぞこのクソが」
あーこれ。
これが1番おちつくね。
リヴァイの耳元に息を吹き掛けるとまた殴られた。まったく素直じゃないんだから!
きれいにそまった夕焼けに目を奪われながら帰路についた。
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