こうしなくちゃいけないと
はじめてリヴァイと身体を重ねたのは、リヴァイのはじめての壁外調査を終えて数日の事だった。
深夜、どうしても喉が乾いてしまい何かで潤せないかと食堂へ向かった。
食堂にはちいさな灯りのもと誰かがいた。リヴァイだった。
『あれ、リヴァイどうしたの』
「チッ」
『え、いきなり舌打ち?一応私のが立場は上なんだよリヴァイ』
いきなりの舌打ちはわりと慣れっこだった。
リヴァイの手には普段は飲むことの許されないお酒があった。
『リヴァイ…それ飲んじゃだめなやつ…』
「…知るか」
リヴァイは少しヤケクソのようだった。顔を片手で覆うように机に伏せていた。
そうだ、リヴァイは地下からの仲間をなくしていた。
『リヴァイ?』
「…話しかけんな」
『いや、遭遇してしまったからには無理だよ』
思わず椅子に座るリヴァイを後ろから抱き締めてしまった。なんかこう、そうしなきゃって気持ちが働いた。
嫌がられるかと思いきやリヴァイは何も言わない。拒否もしない。かと言って受け入れている様子でもなかった。
リヴァイの頭をそのまま撫でると、なんか急にリヴァイが愛おしく思えた。
はじめてリヴァイを見た時、雷に討たれたような感覚が私を駆け抜けた。
目を奪われた。綺麗な顔をして、でもぶっきらぼうな自己紹介、すごく興味をそそられた。
『リヴァイ』
そう呟いてリヴァイのうなじに唇を触れさした。 そのまま首筋、耳のうら、耳の凹凸、耳たぶと唇を這わせ、リヴァイの唇に自分の唇に触れさした。
「…なんのつもりだ」
『なんかしたくなっちゃった』
返事のないリヴァイを自室に連れていく。どうやらリヴァイはお酒に酔っているらしく普段リヴァイからは想像できないぐらい可愛らしかった。
自室に到着すると私は自室の鍵をかけた。一応某分隊長の副官なので小さいながらに自分の部屋を持っている。
特に拒否をするでもないリヴァイをベッドに押し倒すと、「きたねぇ」と呟かれた。いや、ちゃんと掃除してますよ。この時はリヴァイがそこまでの潔癖症だなんて知らなかった。
お酒の足がするリヴァイの口内に舌を侵入させ、隅々まで堪能する。
舌を絡ませると意外にリヴァイも積極的に絡ませてきてぞくぞくした。
リヴァイのシャツのボタンを外していると、リヴァイは私のシャツのボタンを外しだした。
下着をたくしあげ私の胸を乱暴に揉みだし、その先端を摘むように触られ、噛みつくように吸い付かれた。
気がついたら私がリヴァイに押し倒される形になっていて、いつまにかリヴァイに責められていて、恥ずかしくところに指を挿れられてバラバラに動かされ、ぞくぞくと何かが登りつめだした。
「…挿れる、ぞ」
『や、リヴァ…ッ』
「いやなわけねえだろ」
リヴァイのソレをぬらぬらと擦られて気持ちよさに意識が飛びそうになる。
リヴァイのソレをあてがわれて、焦らされるように少しずつ入ってくると、もどかしくて、でも気持ちよくておかしくなってしまいそうになった。
「厭らしい、な」
そう意識の奥で聞こえた気がした。
それが、はじめてリヴァイと身体を重ねた日。
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