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二時間目




エルヴィン先生がくれたプリントはすごい簡単だった。もう少しで卒業だからって手を抜きすぎだと思うんだ。

さっさと卒業したいと思っていた高校生活。今は卒業したくないって気持ちが強くなっちゃった。
なんでリヴァイ先生は私が一年生の時からいてくれなかったの。そしたら三年間一緒にいれたのに。
でも、そしたら私がリヴァイ先生の事を好きになっていたかは分からない。だから、いいんだ。過去を考えるなら今を考えるの。じゃないと、無駄だもん。




『リヴァイ先生ーひま』

「暇なら自分の教室へ行け」

『じゃあ暇じゃない』

「ならよかったな。」

『リヴァイ先生冷たい。そんなんじゃ彼女さんに嫌われちゃうよ?』

「…その話はするなと言ってるだろ」

『この間彼女さん駅前でみたよ?』

「そうか。で、他の男とでも一緒にいたか」

『いや、一人だったけど。ねえ、先生はおっぱいおっきいほうがいい?それともちいさいほう?』

「あるならある。ないならない。そんなもんだろ、貧乳」

『ひ、貧乳って…!気にしてるんだから!』

「おっと、悪い」

『絶対思ってないでしょ!』

「当たり前だろ」


リヴァイ先生は椅子にかけていた白衣を羽織った。
リヴァイ先生の白衣姿すき。その姿にさえドキドキする。


『先生お医者さんごっこしよ?いやらしいかんじの』

「……」

『え、ごめんなさい。お願いだからそんな汚物をみるような目でみないでください』

「汚物じゃなかったのか」

『本当にごめんなさい。』

「静かに本でもよんでろ」

『わかりました』


リヴァイ先生から渡された本はなんだか難しい本だ。でも、私は素直にそれを読む。




放課後、エルヴィン先生が保健室にやってきた。明日は教室にこいだって。しょうがないから行く。
保健室にこうやって入り浸っているのを許してくれてるエルヴィン先生の顔もたてなきゃ。私って本当にいい生徒だとおもうんだ。



『リヴァイ先生バイバイ。また明日』

「明日は教室いけよ」

『はーい!』

「ナマエ」

『なーに先生?』

「手」

『手?』

「手、だ。手。」


手の平をリヴァイ先生に向かってだすと、リヴァイ先生は白衣のポケットから可愛らしい飴玉を二つくれた。


「今日学校きた褒美」

『ありがとう先生!』

「またな」

『明日は明日でくれる?』

「調子にのんな」


リヴァイ先生は私のおでこにデコピンをした。
地味に痛い。

『けち……じゃあ先生またね』

「ああ。気を付けろよ」



るんるん気分で保健室をでた。
夕日がまぶしい。おでこの痛みさえ嬉しい
今日もリヴァイ先生へのおもいが膨らむ!

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