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「#エロ」のBL小説を読む
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「テメェ、いい加減にしやがれ」

『いーやーでーす』

「命令だ」


兵長の眉間にシワが寄る。

すごくゾクゾクする。
いつも表情の読みにくい兵長の瞳が憎悪の感情で満ち溢れている。
そしてその瞳が私に向けられている。

なんて素晴らしいシチュエーションなんだろうか。

兵長の両腕をベッドから繋がれた紐で動きを封じれた瞬間どれだけ私の中が疼いただろうか
でも、両足は拘束してないんだよ?


『兵長の腹筋すごーい』


ボタンを外すと美しい筋肉が姿を現す。触れるか触れないかのように触るとくすぐったいのかまた眉間にシワが寄る。


「やめろ」

『やめませんよ、こんなに楽しいのに』

「俺は楽しくねぇ」


ベルトに手をかける。
ああ、またその表情。ゾクゾクしちゃう


「お前どうなるか分かってんだろ
うな」

『分かりません』

「チッ、クソが」

『兵長。だって私そんなにきつく縛ってないじゃないですか、腕』


黙った兵長の自身を優しく触れだすと兵長はまた眉間にシワを寄せる。
その表情とは裏腹に自身は元気になっていき、やっぱりここって正直なんだなって思わず笑ってしまった


「何笑ってんだよ」

『兵長の兵長が枯れてなくてよかったなって思いまして』

「テメェ」

『兵長、すきですよ』

「知ってるつーの」

『え、知ってたんです?』

「分からねぇほうがおかしいだろ」

『あっれおかしいなー』


私そんなに兵長にすきすきアピールしてたっけ。そんな覚えはないんだけどなー。


「ったく」

『兵長、大好きですよ』


兵長を跨ぐ。
このアングル素晴らしい。すごく素晴らしい。兵長をこんな角度から見れるなんて二度とないかもしれない。

そして充分に堅くなった自身を自分にあてがう。
何もしていないのに私の中は充分なほどうずいていて兵長を受け入れるには問題ない

ゆっくりと腰を落とすと言葉にできない快楽が私を襲って目眩がしそうになる。


その瞬間、私の腰が掴まれた。




私はあなたに軽蔑されたいの
その目で、もっともっと私を見て



いつの間にか形勢逆転してて、腰を激しく打ち付けられて最悪だよ
私は兵長からの愛が欲しいわけじゃないの
兵長からの蔑まれたいの、嫌われたいの、憎まれたいの

end.

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