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はやく、帰ってこないかな。

兵長がお仕事に行ってからどれくらい経ったんだろう。何回目をつぶってもまだ兵長は帰ってこなくて暇だよ。はやく帰ってきて、兵長。



鍵があく音がする。
扉から兵長の顔が見えて、退屈な時間がやっとおわる。

『兵長、おかえりなさい』

「ああ。いいこにしてたか?」

『うん!』


兵長が私の頬にキスを降らして、私の足もとから繋がる銀色の鎖を触る。

この部屋の中は自由に歩ける長さで問題はない、その鎖。
兵長が私の為にって繋いでくれた、大事な大事な鎖。

鎖がなくたって私は兵長の元から居なくならないけれど、兵長が私の為にと繋いでくれたのだから私はそれに従う。だってうれしいもん。


兵長はまるで猫の顎を撫でるように私にさわる。
きもちよい。私が猫ならゴロゴロと喉を鳴らしたくなる。


いつからこんなことになってるのかなんて忘れてしまった。思い出せなくても別に問題はないと思う。だって私は今幸せだから。

この救いようがない壁の中で、兵長は私が唯一の光だと言う。
それなら、私は兵長の唯一の光でいたいもの。



疲れきった顔をしている兵長の胸に顔をぐりぐりとくっつけると、兵長は私の頭を撫でてくれて。撫でていた手が背中をすすっと掠めるようにふれる。くすぐったくて気持ちよくて声がでちゃう。
薄いキャミソールは着ている意味のない布でしかなくて、背中のフォックが外される。キャミソールを下にずらされて、下着を上に捲し上げられて、露になった胸を兵長は優しく優しく触れて、くすぐったくて気持ちよくて、ふいに固くなった先端を爪で引っ掻かれてまた声がでちゃう。

ベッドに縫い付けられるように押し付けられて、兵長は私の胸に舌を這わせ、固くなった先端をまるで赤ちゃんのように吸い時々歯を立てられて痛いのに気持ちよくて太股を擦り合わせていると兵長はふっと笑う。


『兵長の、いじわる』

「なにがいじわるだ」


下着のゴムの部分に指をかけられて脱がされて、もうすでに濡れているそこに、兵長は満足そうにしている。

「お前は本当に厭らしいな」

『そんな風にしたのは兵長じゃないですか』

「ナマエ」

『なんです兵長』

「どこにもいくな」

『当たり前ですよ。私は兵長がいなければ死んだも同然ですから』


にっこりと微笑むと兵長は私の唇を奪う。こじ開けるように入ってきた舌に絡めようとしたけど、兵長は私をまるで奪うようにキスをするのが好きだから私はそれを受けいれる。
このまま兵長にすべてを奪われてひとつになりたい。



兵長は満足したのか唇を離して、私の下半身へ触れだした。きもちよくてきもちよくてずっとこうしていたくなる。
兵長は自身を私の入り口にぐちゅぐちゅと擦り付けて、一気に貫いた。





兵長は私に何かをぶつけるようにいつも抱く。
私はそれを受けいれる。
兵長の弱い所を知ってるのは私だけで、それを受け入れることができるのも私だけ。それってすごい幸せなことだと思うの。だって大好きな人に愛して貰えるだけじゃなくて、私が兵長の唯一の光なんだもん、兵長を、愛せるのも私だけ。

熱いのが私のナカに放たれると兵長はぎゅうっと私を抱きしめてくれる。






『兵長、だいすき』

「知ってる」

『兵長、兵長』

「なんだ」

『これからも、こうしてください』

「勿論だ」



銀色の愛



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