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『へーちょー、今晩ここで寝ます』


意味がわらねぇ。
寝巻きに着替えたナマエがノックすらせずいきなり人の部屋で寝るとか何いってんだ。


「自分の部屋に帰れ」

『いやです…』

「自分の部屋で寝ろ」

『いやです。今晩はへーちょーと一緒に居たいんです』


誘ってやがるのか、とでも言いたくなるような事を言いやがった。
大事そうに両手で枕を抱えている。
男女の会話みたいだが生憎俺たちにそんな関係はなくて、むしろナマエがうざいぐらいだ。

ナマエが調査兵団にきたのは9ヶ月前だ。
初対面からこんな感じだ。しかも目を輝かせながら、うるさいぐらいに人の名前を叫びながら抱きついてきやがった。


『へーちょー…今晩だけでいいんで…』


いつもうるせーぐらい元気なナマエの悲しそうな顔を初めてみた。悲しそうっていうか辛そうな。


『今晩だけは、へーちょーと一緒に居たいんです』

そうナマエは呟くと、目から涙を溢しはじめた。
なぜいきなり部屋にやってきて、いきなり泊めろとか言って、いきなり泣くんだ。まったく意味がわからない


「なぜそうしたいのか説明しろ」

『………』


黙ったままナマエは泣き続けた。困ったもんだ。
さすがにこれ以上強く言いにくくなったじゃねえか。


「お前は、誘っているのか」

ナマエの左腕を引き、距離をつめる。
ナマエは泣いたままなにも返事もしない。

沈黙は肯定だ、ナマエの耳に舌を這わせるとナマエがすこし震えた。そのまま首筋に唇を触れさせもう一度きいた


「拒否しないなら続けるぞ」

相変わらず黙りこんだままのナマエだが、腕を俺に回した。
ナマエの寝巻きの裾から手を忍ばす。柔らかなそこを触ると想像以上の大きさに少しだけ驚いた。

指の腹で先端を焦らすように触ると、ナマエから声が盛れた。押し潰ように触ったりつまんでみたりするたびにナマエは声を漏らして、いつものうざったいナマエからは想像もできないぐらい可愛げがあって思わず鼻で笑った。



「お前、辞めるなら本当に今だぞ?」

念をおして聞くとナマエは俺に回した腕にさらに力がはいった。




夢のような時間


夢みたいだ、兵長にこんな風に触れてもらって、兵長と1つになれたなんて。

明日からどんな顔して兵長に会えばいいのかなんて、忘れよう。

ただ、今は、この下腹部のアツさを感じていたい

end.

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