序
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生まれた時から血を見る事が苦手だった。
臭いを嗅いだだけでくらりとする。
暴力行為も嫌だった。
どうして、苦しい思いをするのは誰もが嫌なのに、それを他人に与えるのは平気なんだと。
「姉さん!」
私を呼んで掛けよってくる弟は、今年で四歳になるが、利発で優しい子だった。そんな弟を私は誰より護ってあげたいと思ってしまうのは、兄曰くブラコンだそうだ。
「どうしたの紅佑」
「最近変な怪物が辺りをうろついてるって母さんが…」
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