act2
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沢田君には明日謝ろう。そうして先生の所に行った私は、なんだか頬に痣を作った先生を最初に見た。

〜天然彼女〜act2

「おう、優等生来たな!」
「先生、どうし…」

そこまで聞きかけて言葉を切った。なんとなく突っ込んじゃイケない気がした。うん。イメージの問題だ。きっと先生の事だから寝起きに机にぶつけたとかだろうな。

「いやぁ〜参ったよ。道を聞こうと思ったら、気の強い子でさぁ〜ちょおっとボディタッチしたらこうだよ。まいったまいった」
「先生、また簡単に女性に触れたんですか?前に止めて下さいと言った筈ですよ?」

まさかの理由を、先生は言ってしまった。私は聞いてしまった以上、呆れてしまう。先生には意味がないかもしれないけど注意をした。

「まぁ、まぁ、これは俺のスキンシップだって。優等生にだってほんとはしたいの我慢してんだぜ〜?」

と、早速胸へ手を伸ばそうとするものだから、バックでガードした。

「先生、教える師として生徒に手を出すのは人道的に邪ですよ」

にっこり笑めば、先生は手を引いて行った。残念そうに。

「そんな顔してもダメですよ。私間違ってませんからね」
「はぁっ、なんで俺、教えるなんて言っちゃったんだろう」

つまらなそうに話す先生に、私は不思議な顔をした。

「それ、私も気になってるんです。先生は女癖が良くないですが、腕がしっかりしているので私は教わりたい事があります。けど、先生にとって、触れられない生徒持って何か得があるんですか?」

前から気になってた事だった。初めて会ったあの日に、私はただ医者になると言っただけ。なのに、いろいろ教えてくれているのは何故か?

「そんなの、優等生が女の子だからに決まってるだろ〜」

「…ありがとうございます」

はぐらかされたのは分かった。一瞬先生の瞳孔が開いたし、呼吸がいつもよりワンテンポ遅くなった。ほんとに嘘が上手い人なんだ。あははぁーと笑う顔に、いい人だと思うから、これ以上は詮索しない事にした。

(うーん、どうもただ者じゃないんだよな、、この子。ボンゴレ10代目候補が近くにいるらしいし、監視しといた方が良いよな)


* * *

翌日、学校へ登校すると、クラスの子に一斉に視線を投げられた。
「? おはようー」

不思議に思うものの、取りあえず挨拶して席に着いた。

「ちょっと、京子!」
「花!おは、よう?」

座って直ぐに声を掛けてきたのは、花。心なしか顔がニヤついていて、からかう時の顔だったので、言葉が最後疑問形になってしまった。あれ、昨日私何かしたっけ?持田先輩とは帰らなかったし、なんだろう…

「沢田に昨日告白されたんだって?」
「…へ?」

予想外な内容に、私は首を傾けるしかなかった。公道で会って、付き合って下さいとは言われたけど、あれは、告白より、誘いだった筈だ。持田先輩も自分を誘ってきたけど、用事があったから断ったし。

「花、それ勘違いだよ!そんな訳ないでしょ!沢田君に失礼じゃん」

「かぁー、あんたの天然には、冗談も通じないか?」

じ、冗談?うっ…確かに私は人と捕らえ方が違う事がある。だから、笑いのテンポが違う。そうか…あれは、そういう付き合ってくださいで、しかも、ギャグでやったって言うのか!それを私は、出かける付き合いだと思って放置してしまったんだ。所謂ボケ殺し…?うわっ、恥ずかしい!!
意味が分かったとたんに、沢田君に申し訳なくなって、恥ずかしくて顔があげられなくなった。

ガラ・・・

すると、タイミングよくと言うべきか、教室のドアが開く音と共に入って来たのは例によって沢田君だった。

「おお、変態男のお出ましだ」

クラスの男子は噂をしていた張本人の登校に、意気揚々とからかう体勢に入ってしまった。ああ、沢田君が焦っているのが


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