おまけ

「兵長ってなんで兵士になったんですか?」

エルヴィン団長にまで心配かけていたのを知った私は報告をし、その時ふと思った事を聞いた。
兵長に聞くには何故か憚られたからだった。

「ああ、君も過去のマリア奪還作戦は知ってるだろう?」

難しい顔をした団長に、私は今の調査兵団に託された作戦とは別の作戦を言ってるのだと理解した。座学でそれは知っていた為私は頷く。

「通称"口減らし作戦"だ。それを誘発させたのは何より王だ。太子であるリヴァイ達は何とか国庫や王宮敷地の開放を促したが反対されてな。結局敢行された。それに多くの国民を無下にしてしまったのを悔いて荒れてな。地下街で暴れてた所を勧誘した訳だ」

それで兵長は巨人を憎んでいるし、王宮に帰らないのかそう思うと、兵長はやっぱり優しくて強くて、懐の大きい人だと思い、嬉しくなった。それと同時に本当にただの兵士である私を好きになってくれたのが不思議だった。

「団長、兵長は本当に私なんかで良かったのでしょうか?」

そう聞くと、団長は微笑して答えた。

「流石にそれは私が答えて良い事ではないよ。気になるなら本人に直接聞きなさい」

「うっ…そうなんですけど、何となく怖くて」

酒の勢いで寝てしまった責任感からだと言われてしまったらと思うと胸が痛い。
それと言うのも今日一日兵長と会えない所為だと






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