film review

● エイリアン:コヴェナント
植民惑星に向けて移動している最中、偶発的事故で船長の夫を失った船員のダニエルズ。トラウマ的事故のため再びコールドスリープに戻るのをためらった船員達は、付近に見つけた居住可能惑星へ探査をかねて赴くことに。植物が生い茂る地球のような星だが、そこには動物が一切いない。歩みを進めていくと、彼らは巨大な宇宙船を目の当たりにする。そして間もなく、船員が1人また1人と倒れていくのだった…。

来ましたコヴェナント!!

プロメテウスはエイリアンの前日談で人類の起源に触れつつエイリアンの起源にも触れていたのに対し、コヴェナントは「人類?いやいやエイリアンの起源に触れるンやで」って感じです。どこ行った人類の起源?

ま、それでもプロメテウスのような気持ち悪さを味わい、ファスやん(マイケル・ファスベンダー)の芝居見られるだけでお腹いっぱいですけどもね。

多分ですが、今回は(も?)ファスやん、すごいオファー料貰ってるンちゃうかなっておもいます。一人二役なんです、コヴェナント号に乗船したアンドロイド ウォルターと、プロメテウスのデイヴィッド両方をやってます。二人一緒だと美しい…。なので、画面占めてる割合がダニエルズと同じくらいです。ダニエルズ役の人はこれが出世作になるのかしら?他の出演作知らない〜という感じなのでギャランティはファスちゃんの方が上かなとか思いました。女優さんはわしがシランだけかもやけど。

さて、コヴェナント公式サイトみてもらうと、だいぶネタバレしてるンですが、ここで出てくるエイリアン、名前を”ネオモーフ”と言うのだそうです。エイリアンのデザインを手がけたギーガーがモーフちゃんを見たら、なんて言うのだろう、などとは思いました。ギーガーは結構前に亡くなりました。素敵な造形をありがとう!あと、いままでのエイリアンとはだいぶ違うので…。最終的には皆が知っているエイリアンになっていくんでしょうけど、完成されたエッグチャンバーから変異体が出てきて残念な気持ちになったのは私だけではないと思います。

はなしが変わりますが、この映画をはじめスコットの映画には人間達の「絆」が描かれています。これ、キズナじゃないですよ。ホダシと読みます。自由を妨げるもの。とくにエイリアンに翻弄されるのは妻や夫を仕事を共にする船員たちです。ほぼ全員夫婦で一組はゲイのカップルでした。もちろん、仲間としても互いに想い合うのでしょうが、この絆のために、ダニエルズたちはかなりつらい思いをします。化け物が待ち構えているのに消えた仲間を待つか?あるいは救助に向かうか?逃げ出すという選択肢を使わせないのがスコットの意志を継ぎ、いままでナン十年と続いてきたエイリアンのやり方なのです。
G.I.ジェーン、悪の法則、ブレードランナーあたりはスコットの絆がよく分かる作品の様に思いますので是非ごらんなってください!

2017/09/21 19:25

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